ドローンが身近にある未来

2013年にAmazonが小型無人飛行機ドローンでの配送サービス「Amazon Prime Air」を発表したことから、一気に話題になったドローン。SF映画のような夢のような世界がくる!とワクワクする未来を感じる出来事でした。

最近では、ホワイトハウスや首相官邸にドローンが落下して、あまりいいイメージがない報道が多く見られますが、結局ドローンは私たちの生活にどう影響を与えていくのでしょうか?

身近に起きるであろう未来から、見ていきましょう。

買ったものがすぐ届く

既出の「Amazon Prime Air」サービス紹介では、顧客がネットで注文したら30分以内に届くという映像が一気に世界中へ拡散されました。

・Amazon Prime Air

ネット通販はクリック一つで自宅まで届けてくれる便利さから、市場規模は右肩あがりとなっていますが、リアル店舗に比べ「すぐに手に入らない」という課題がありました。よって、このAmazon Prime Airの登場に期待を持った方も多いのではないでしょうか。

・日本の BtoC-EC 市場規模の推移
国内電子商取引市場規模動向
(引用:経済産業省

Amazonの発表から2年がたち、米連邦航空局(FAA)がAmazonに対し、無人飛行機の試験飛行を許可する実験的滞空証明書を発行しましたが、まだ本開始ではありません。そんな中、ドローンを使った空輸ネットワークを開発している「Matternet」がAmazonより一足早くドローン配送を開始したというニュースが入ってきました。今後、一気に世界で広がるのでしょうか。

一方日本では、クラウドファンディングで資金を集め、個人が開発したドローンで荷物を離島に運ぶ「空飛ぶ宅配便」の実験が成功しています。法律関連の確認は整っているとのこと。

・空飛ぶカモメの宅配便 – KamomeAir Project – PV

「ネットショッピングをしたらすぐに空輸で届く」という世界が少しずつ現実に近づいています。

・関連リンク
空の自動運転車「Matternet ONE」、Amazonより一足早くドローン配送を開始(nikkei BP net)
KamomeAir プロジェクト

個人でも、空撮ができるようになる

これまでは、映像のプロたちが多大な費用をかけてしか撮ることができなかった空撮。ドローンを利用した空撮はすでに個人でも多く利用されているので、映像を見たことがある方も多いのではないでしょうか?

・マチュ・ピチュ(ペルー)

絶景などはもちろんですが、先日の箱根山噴火時には多くのドローンが飛んでいたという情報もあります。今までは大手メディアだけがこういった映像を配信してきましたが、個人でも動ける時代に近づいています。

・関連リンク
【事例】ドローン 世界遺産の空撮映像

ショッピングもドローンで?

期間限定でドローンを利用しショッピングができる「空中ストア」をオープンしていた、クロックス。空中ストア内に設置されたiPadから、シューズを選ぶと、ドローンが舞い上がり靴を運んできます。

この空中ストアはPR用のため、実際にショッピングへドローンが活用されるのはすぐではないかもしれませんが、買い物自体が楽しいエンターテインメントになったり、重たいものを持ってくれるなど便利になれば、財布の紐がゆるくなってしまう人が増えるかもしれません。

ウェアラブル・ドローン

最近、ウェアラブル端末のApple Watchが話題になりましたが、なんとドローンを腕につけられる試作品ができました。

このウェアラブルドローン「Nixie」はカメラがついているので、セルフィー(自撮り)ならぬ、ドローニー(ドローン撮り)ができます。ここまでできるようになると、「監督・出演・撮影:自分」という自主制作映画も作ることがかもしれませんね!

災害時に活躍してくれる

先日のネパール大地震の際に、ドローンを飛ばしてカトマンズ上空を撮影した動画が公開されました。

地震や噴火、テロなどの災害時に、人が入れない場所で、ドローンによる映像で現状を把握したり、物資を届けたりすることが世界ではすでに行われています。

日本では奈良県橿原市が(かしはらし)同市の元警察官や元消防職員らが立ち上げたNPO法人「安全安心スカイヘリサポート隊・竜虎」と協定を結んだり、警視庁も新警備機材としてドローンをお披露目したりしました。

また、損害保険業界では、人が立ち入りにくい事故現場の自動車事故の現場調査にドローンを導入、NTT東日本では災害時の被災状況の確認などのために導入しています。

こういった災害対策は、ぜひ早めに進めてほしいですね。

 

いかがでしたか?

まだイメージしにくい未来かもしれませんが、もう現実に様々な商品ができはじめているので、あなたの生活にも少しずつ変化が表れてくると思います。見た目にはドラえもんやSF映画で観たような、近未来世界のように見えますが、IoT(モノのインターネット)の本質的な未来とは「人と環境にやさしい世界をつくること」です。

ワクワクするような「あったらいいな」が実現され、個人の生活を豊かにしてくれる未来。ここでいう豊かとはお金持ちであるという事ではなく、例えば、切れてしまったコーヒーをドローンにすぐに届けてもらってほっと一息つける、ドローンが庭の植木にこまめに水やりをしてくれるから枯らさなくて済む、など、ほんのちょっとした嬉しさが豊さを育てていくのだと思います。

企業からすると、新しい商品やサービスを生み出すビジネスチャンスが多くあります。また、配送コストなどをおさえたり、危険な現場で従業員の安全を守ることができたりと、多くのメリットがあります。

そして災害時など、今まで救出に時間がかかっていたことが時間短縮できたり、救援物資をすぐに届けることができたりすることは現実に近いものとなっているので、大事な人が助かる確率が高くなるなら、これ以上嬉しいことはありません。

Previous

「モノのインターネット(IoT)の世界市場2015-2020年」市場調査レポート刊行

Huawei(ファーウェイ)が世界最軽量のIoT OSを発表

Next