近年、さまざまな現場で車両・船舶・ロボットなどの無人運用が進み、事故防止およびトラブル発生時の迅速・適切な対応のため、遠隔からのオペレーターによる監視と、これを補完するAIによるサポートが、高度遠隔運用サービスとして期待されている。
沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、車両・船舶・ロボットなど移動体の周囲360°を遠隔から監視できるリアルタイムリモートモニタリングシステム「フライングビュー」の販売を開始した。
映像処理能力の高いFPGA(※)と小型カメラを組み合わせることで、より鮮明な俯瞰合成映像をリアルタイムに表示する。また、録画機能を持ち、自由視点で再生できることから、事故やトラブル発生時の周囲状況を再現して確認することもできる。
さらに、装置本体にはOKIのAIエッジコンピューター「AE2100」を継承したAIエッジプラットフォームを採用しており、検知対象や運用環境に合わせた映像AIエンジンによって、俯瞰合成映像を常時監視することができる。人の目では捉えきれない場面を「AIの目」が抽出して通知することで、事故やトラブルの予兆を素早く検知し是正するなど、オペレーターによる遠隔監視・サポート業務をより高度化・効率化できる。
右)AI機能の活用事例
※ FPGA(field-programmable gate array):製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路であり、広義にはPLD(プログラマブルロジックデバイス)の一種。

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