IDC、25年末までの国内BDAソフトウェア市場は年間平均成長率14.1%で堅調に成長と予測

企業:

IDC Japan株式会社は、国内BDA(ビッグデータアナリティクス)/データ管理ソフトウェア市場予測を発表した。

IDCでは、国内BDAソフトウェア市場を分析情報管理/統合基盤(Analytic Data Management and Integration Platforms)、BI/分析ツール(Business Intelligence and Analytics Tools and Platforms)、パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション(Performance Management and Analytic Applications)のソフトウェア群で構成される市場と定義している。

2020年の国内BDAソフトウェア市場は前年比6.8%増となり、市場規模は3,337億7,200万円になったとIDCは推定している。2020年の同市場は、データレイクを構成するためのデータベースソフトウェア、インテグレーションソフトウェアなどが市場成長を牽引した。

同市場においても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響によって一時的な企業のBDA関連投資抑制があり、2020年はやや成長率が鈍化したが、消費者/ビジネス市場でのデジタルシフトは顕著であり、企業におけるデータ活用需要が拡大した結果、2021年以降は2桁成長になると予測している。

一方、リレーショナルデータベースシステムを含む国内データ管理市場は、前年比5.3%増、3,456億9,100万円になったとIDCでは推定している。COVID-19の感染拡大の影響によって、2020年前半の企業のIT投資がコラボレーションやリモートワークなどのIT分野にシフトし、データベースおよびデータベース管理/開発市場の成長が鈍化したが、2020年後半には投資傾向は持ち直し、2020年全体では堅調な成長となった。

IDCでは、企業のDX進行によるデータ活用意識が今後も高まることや、分析に必要なデータ量の増大によってデータベースシステムを中心とするデータ管理ソフトウェア市場は今後も堅調に成長すると予測しており、さらに増大し続けるデータ量のスケールアップに向けたクラウドサービス需要が拡大するとみている。

これらの前提条件を考慮し、2020年~2025年のCAGR(Compound Average Growth Rate:年間平均成長率)は8.4%となり、2025年の市場規模は5,173億4,800万円になると予測している。これに伴って、国内BDAソフトウェア市場も堅調に成長し、2020年~2025年のCAGRは14.1%、2025年の市場規模は6,465億2,200万円になると予測している。同市場はクラウドサービスへのシフトが鮮明になっており、2025年にはクラウド比率が初めて50%を超えると予測した。

IDC Japan グループディレクターの眞鍋敬氏は「アフターCOVID-19を考慮し、企業のデータ分析需要に対応するためにITサプライヤーはデータプラットフォームの訴求強化、データエンジニアリング人材の確保/育成などを行っていくべきである」と述べている。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録