OKI、電源・配線不要で現場を昼夜問わず撮影できる「ゼロエナジー高感度カメラ」を販売開始

近年、橋りょうなどのインフラ構造物(※1)の老朽化、集中豪雨などの自然災害の激甚化により、劣化が確認されたインフラ構造物の経過観察や、災害発生時の迅速な現場状況確認の重要性が増している。その対策のひとつとして、遠隔から現場の状況を目視できるカメラシステムの導入が行われているが、カメラや照明に必要な電源の敷設、通信回線の配線などの工事が必要で、機器設置の手間と運用を含めたコストが課題となっている。

沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、ソーラー発電駆動により外部電源が不要で、夜間など暗い低照度環境でも照明を用いず撮影ができる「ゼロエナジー高感度カメラ」の販売を開始した。

同製品は、OKIの「ゼロエナジーゲートウェイ」シリーズのラインアップの一つである。OKI独自開発の低消費電力のカメラモジュールにより、老朽化したインフラや河川氾濫や土砂災害などの災害の現場を昼夜問わず撮影可能で、その画像を遠隔地から確認することができる。

小型のソーラー発電パネルとバッテリーの採用に加え、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」と4Gによる無線通信機能にも対応していることから、電源や通信配線の敷設が不要で、監視したいさまざまな場所への低コストでの設置・運用が可能だ。連続不日照9日間までの動作を実現しており、災害発生時の現場などでも継続利用できるほか、OKIが得意とするラギダイズ技術(※2)の活用により、屋外環境下でも耐環境性能(※3)を実現する。

ゼロエナジーゲートウェイシリーズの水位計による河川水位計測、無線加速度センサーユニット(※4)による構造物の加速度・傾き・固有振動数(※5)の計測などと連携することも可能で、インフラ維持管理における巡視業務の効率化に貢献する。さらに、OKIのインフラモニタリングサービス「monifi」と連携させることで、センサーとカメラを組み合わせた広範囲のモニタリングシステムをクラウドサービス上に構築することも可能だ。
OKI、電源・配線不要で現場を昼夜問わず撮影できる「ゼロエナジー高感度カメラ」を販売開始
OKIは同製品の販売目標として、2022年度から2024年度の3年間で5,000台を目指している。

※1 インフラ構造物:道路、上下水道、鉄道、港湾、通信、エネルギーなどに関する公共的な機能を有する構造物。
※2 ラギダイズ(ruggedize)技術:ラギダイズは「丈夫な、ゴツゴツした」を意味するruggedの動詞形。製品やシステムに、耐熱や耐寒、防水、防塵、耐衝撃といった耐環境性を付与する技術。
※3 耐環境性能(防水、防塵、防錆、耐圧、耐熱、耐寒など):屋外などの環境下で使用するための性能のこと。
※4 無線加速度センサーユニット:3軸加速度センサーを内蔵し、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」に対応した電池駆動のセンサー装置。監視する対象物にかかる加速度、傾きに加えて、固有振動数を計測する機能を有する。
※5 固有振動数:対象となる物体が振動するときの、その物体特有の振動数のこと。