一般的なオフィスビルや商業施設においては、エネルギー消費量の約5割を空調が占めている。
新築のビルにおいては、省エネ性能の高い空調設備が導入されているケースが多い一方、既存のビルでは設備更改コストなどの事情により、省エネ性能の劣る空調設備のまま運用されているケースも多く、新築・既存に関わらず空調の省エネ対策によるCO2排出量削減が求められているのだという。
そうした中、NTTアーバンソリューションズ株式会社、株式会社NTTファシリティーズ、NTT都市開発株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、アズビル株式会社、ダイキン工業株式会社の6社は、カーボンニュートラルの実現に向け、空調制御に関する協業契約を締結したことを発表した。
この協業により、各社が持つ空調制御に関する技術や知見を掛け合わせ、新築・既存を問わずあらゆるビル・施設に導入できる空調制御分野における、グリーントランスフォーメーションソリューション(以下、GXソリューション)の確立を目指すのだという。
今後6社は、様々な技術を持つパートナー企業の参画を広く募集し、全国の大規模ビル・施設1万棟へのGXソリューションの導入を目指す。さらに、日本国内だけでなく、海外のビル・施設へも導入し、グローバル展開を進めていくとしている。
協業における具体的な活動内容
GXソリューションの確立
人流や快適性、エネルギーの予測を基にAIが空調運転シナリオを算出するとともに、自動制御を行うGXソリューションを確立する。
また、GXソリューションの高度化や早期の社会実装に向け、さまざまなリソースを持つパートナー企業の参画を広く求める。
新築・既存問わず対応できる導入手法の確立
NTTグループ所有のビル・施設においてGXソリューションの実証を重ねる中で、新築ビルだけでなく、既存のビルにも導入しやすい手法を確立する。
全国への導入・展開
NTTグループが保有している新築・既設ビル・施設へのGXソリューションの導入・展開に加え、NTTグループ外の企業が保有している全国の大規模ビル・施設1万棟への導入・展開を目指す。
認証制度への対応
GXソリューションを建築物の省エネ性能に関する認証制度に対応させ、普及・拡大に取り組む。
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