UDトラックスとPTC、エンジニアリングチェーンとサプライチェーンを連携するデータプラットフォーム構築で協業

商用車メーカのUDトラックス株式会社と、CADおよびPLMなどのソフトウェアを提供するPTCジャパン株式会社は本日、UDトラックスにおけるエンジニアリングチェーンと、サプライチェーンのデータ連携を加速するための新たなデータプラットフォームを構築することで合意した。

具体的には、エンジン及びボディの設計に、3D CADソフトウェアであるPTCの「Creo」を採用し、3Dデータを自動設計する。そこから生成されるサービス情報は、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアであるPTCの「Windchill」によって、社内クラウドを介して一元管理される。

「Windchill」は、「Creo」で生成された設計データを、PTCのViewerツールである「Creo View」を使ってビジュアル化し、UDトラックスの各グローバル拠点でも、リアルタイムにデータの閲覧、共有、データの生成や利活用ができるように管理する。

「Windchill」の採用により、設計データは設計部品表(EBOM)で管理されるだけでなく、サービス業務に特化した構成情報(S-BOM)へに変換され、システム連携し、一気通貫したデータ管理・変更管理を行うことが可能だ。

さらにCreoで設計され、Windchillで管理されたデータは、工場やサービスにも活用される。データは、PTCの「Arbortext」を活用することで、設計データはトラックのメンテナンスカタログやパーツカタログ、サービスマニュアル、整備手順情報などのサービス情報へと展開させる。

「Arbortext」は、マニュアルなどドキュメント作成や更新を自動で行える他、設計データに変更が生じた際も、自動的にサービス情報へ反映される仕組みが備わっている。

また、UDトラックスは、パーツカタログ、電子マニュアルを配信する仕組みとして、PTCの「Arbortext Content Delivery」を採用し、サービスに必要な部品情報と、保守や修理を実行するための情報を提供している。

加えて、設計、製造、営業・アフターサービス領域で採用されたARソリューション「Vuforia」では、「Creo」で生成され「Windchill」で管理された3Dデータを「Vuforia Studio」を使ってARコンテンツ化する。

また、AR作業手順作成・作業指示ツール「Vuforia Instruct」やAR遠隔コミュニケーションツール「Vuforia Chalk」も活用される。

工場IoTプラットフォームには「ThingWorx」が採用され、OPCサーバ製品である「Kepware」を使って設備からデータを集約し、作業ラインにおけるオーダー進捗や、ラインスピードの見える化をダッシュボード化する。

将来的には、エンジニアリングチェーンとサプライチェーンのデータ連携と双方向のコミュニケーションを、サプライヤーや顧客などにも展開していくとしている。