日立システムズ、配水小管の残留塩素濃度を遠隔監視する「水質監視サービス」を提供開始 

近年、人口減少や土地利用形態の変更などに伴う水需要の低下により、一部地域では水の停滞による残留塩素濃度低下が発生しやすい状況にある。

今後、さらなる水需要の低下が見込まれており、水道法で定められている残留塩素濃度確保のため、現地での水質確認や排水などの作業による工数の増加が予測される。

また、災害用貯水タンクなどにおいても、水が停滞することから定期的な水質確認、排水が必要となり、これらの作業実施が施設管理者の負担となっている。

そうした中、株式会社日立システムズは、同社が提供する「CYDEEN水インフラ監視サービス」に、配水小管の残留塩素濃度をリアルタイムにクラウドを通じて遠隔監視することが可能な「水質監視サービス」を追加し、本日から提供を開始した。

「水質監視サービス」は、水が停滞し、残留塩素濃度の低下が懸念される箇所に水質監視装置を設置することで、リアルタイムに残留塩素濃度を監視できるサービスを日立システムズが独自開発。これにより、残留塩素濃度が低下した際には、即時に検知・通知される。

なお、「水質監視サービス」では、機器調達から設置作業、クラウド提供などのほか、問い合わせ対応やインシデント管理、稼働報告、保守対応などのサポートを提供する。

日立システムズ、配水小管の残留塩素濃度を遠隔監視する「水質監視サービス」を提供開始
ワンストップサポートの対応例

「水質監視サービス」に用いる水質監視装置の特長

必要最低限の設置スペースと設置工事

新設・既設を問わず、消火栓などの設置スペース内への設置が可能。このため、機器設置のための新規用地確保や大掛かりな設置工事が不要だ。また、既設の場合は、断水する必要がなく、土工事も不要で取り付けが可能。マンホール蓋の加工や交換も不要だ。

高精度残留塩素センサの採用

水道運用の現場で使用されている残留塩素濃度計と同等性能のセンサを採用。

日立システムズ、配水小管の残留塩素濃度を遠隔監視する「水質監視サービス」を提供開始
水質監視装置の設置例

マンホール蓋を閉じた状態でデータ収集

マルチキャリア対応セルラーLPWAの採用により、設置場所の電波状況に応じた最適な通信キャリアを選択することができる。中継装置不要で、マンホール蓋を閉じた状態でも無線通信が可能。

電池駆動で長期稼働

電池駆動で1年以上の稼働が可能。外部電源が不要なため大掛かりな電源工事は不要で、アルカリ電池タイプとリチウム電池タイプの2種類から選択することができる。

場所に縛られないリアルタイムな遠隔監視を実現

クラウドサービスで24時間365日水質状況を監視する。監視状況はスマートフォンやタブレットからもアクセスが可能だ。

クラウド校正機能

残留塩素センサーの校正は、現場からクラウドを通じて遠隔で操作する機能を搭載。

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