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ATLと東北大学、リザバーコンピューティングAIとネイルコンダクターを活用した共同研究の結果を発表

株式会社リクルートの研究開発機関であるアドバンスドテクノロジーラボ(以下、ATL)と東北大学大学院医工学研究科(以下、東北大学)は「リザバーコンピューティングAIとネイルコンダクターを連携した活用に関する取り組み」の共同研究を2021年12月より開始し、AIと爪に装着するデバイスであるネイルコンダクターとの連携により、バイタル情報を活用した新たな入力インターフェースを研究している。

このほど、自身の手をデバイスや家電製品のコントローラーにするなど、複数の活用方法が見いだされる結果となったと発表した。

リザバーコンピューティングは、AIの高速学習・高速実行を実現したニューラルネットワークである。高速にリアルタイム学習と推論を行うことができる特長も持つ。このAIモデルはコンパクトかつ省電力で実行可能であるため、エッジデバイスやIoT機器などのロースペックなデバイスやスマートフォンでも利用しやすい。

一方のネイルコンダクターは、爪に装着して指先の血流情報を測定するデバイスである。この血流情報をリザバーコンピューティングAIに学習させることで、指のいろいろな動きや状態を正確に認識することができる。現在は有線のネイルコンダクターを開発済みで、Bluetooth接続のワイヤレスネイルコンダクターを開発中だ(2023年頃完成見込み)。

同研究では、ネイルコンダクターから得られた血流情報を活用し、リザバーコンピューティングで学習させ、モデルを生成する。生成したモデルを利用すると指の所作・ジェスチャーを検知し、デバイスに触らなくても操作が可能になる。リザバーコンピューティングAIの開発をリクルートのATLが、ネイルコンダクターの開発を東北大学が行った。

同研究の結果、ネイルコンダクターが取得した指先の血流情報を用い、指の状態を判定する研究用アプリケーション上で、Recall(再現率)100%とPrecision(適合率)94.11%の精度を達成した。指の状態を判定することで、現在は「段ボールで簡易的に作製した非ITデバイスをコントローラーにしてゲームで遊ぶ」「何もない空間上で指を動かすだけで入力操作が可能」などができるようになっている。

なお、同技術を応用して実現可能な「鼓動で奏でるシンフォニー」イメージ動画を、ATLのYouTubeにて公開している。

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