先日10日に東京ミッドタウンで、GMIC Tokyo 2015(グローバル・モバイル・インターネット・カンファレス)が開催された。
GMIC Tokyo 2015は「Mobile Everything 」をテーマとし、ソートリーダーサミット及びエンターテイメントのスペシャルセッションで 構成されたイベントで、今回は、東京大学大学院教授 伊藤 元重氏、Acer Incorporation BYOC BG President Maverick Shih氏、Misfit Founder & CEO Sonny Vu氏、Shazam Development VP of Business Jane Weedon氏、btrax.inc CEO ブランドン ヒル氏など世界規模でモバイルIT業界をリードするトップ企業が集まった。
GMICの立上げ当初から関わっている慶應義塾大学大学院 特別招聘教授 夏野剛氏の挨拶からはじまり「GMICはこんなに大きくなるとは思わなかった」と、コメントした。
東京での開催は2回目だが、年々世界規模で大きくなっており、初回は500人規模だった中国のGMICは、今年は3万人規模となり、政府関係者を含め中国のインターネットに関するメインプレーヤーはほぼ全員参加している状態とのこと。
夏野氏は、中国のGMICをバックアップしていたシャオミのCEOレイ・ジュンが、シャオミを急成長させていることを例にあげ、「世界の動きは早くてドラスティックで大きなチャンスがあると痛感させられている」が、「ひるがえって日本をみると、あまり元気がないという感じで、希望が大きくないという気分が蔓延してる(ここ1、2年少し元気が出てきた、とも付け加えた)」と続けた。
さらに、「GMICが掲示している世界観、中国、日本、アメリカを中心として世界中でモバイルインターネットで繋げていこうというのはそもそも、発端は日本からだということを我々は誇りにして自信を持たなければいけない。
古くは私が前にいた会社にエリック・シュミット(Google 元CEO)が来られて、「世界を日本みたいな状況したい」といって手伝ってくれと言われて作ったのがAndroidです。
2000年代前半にインターネットに接続できるケータイがあったのは日本だけでした。
みんなにガラパゴスなど揶揄されましたけれども、実はガラパゴス状態が世界中に広まったともいえる。残念ながら日本がそのプレーヤーの中心にいられなかったかもしれないけれど、しかし日本の市場があったからこそ世界中にモバイルインターネットが広がったともいえます。」
中国、日本、アメリカ、ヨーロッパ、その他の国を巻き込んだ大きな流れになっているこのモバイルインターネットの発火点になっているのが日本。日本のプレーヤーに自信を持ってもらいたいし、もっと世界に出て行ってもらいたい、と締めくくった。
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GMIC Tokyo 2015
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