AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

IoT時代のクルマ社会

GoogleやAppleが自動車を作るというニュースや噂が世界中を駆け巡り、IoT(モノのインターネット)と言えば必ず話題になる「自動運転カー」。

クルマが自動運転してくれるようになれば、運転技術に自信がない人もクルマに乗れるようになったり、寝ながら目的地に着いたりすることができるようになるのだろうか。

自動車メーカーではない会社が、クルマを作っていくことはどうなっていくことなのか。TOYOTAやHONDAは今、何をしているのか。すでに現在、発表されている事例を紹介していく。

Google

Google Self-Driving Car
Google Self-Driving Car / smoothgroover22

2010年に、自動運転カーを開発中と発表。

2014年に、本田技研工業(ホンダ)、General Motors(GM)、Audi、韓国ヒュンダイの自動車メーカー4社と半導体大手の米NVIDIAと提携。「Open Automotive Alliance(OAA)」を立ち上げ、Googleの基本ソフト(OS)「Android」を搭載した自動車の開発を進めると発表した。

同年6月にはOAAに29のメーカー・ブランドの新メンバーが加わった。その中には日産自動車、三菱自動車工業、マツダ、スズキ、スバル(富士重工業)の国内自動車メーカーが入っている。さらにVolkswagenとfordも加わった。

2015年夏、カリフォルニア州のマウンテンビューの公道にて走行テストを開始する。Googleは、自動運転車の実現により、自動車事故の94%を占めるヒューマンエラー由来の事故を削減できるとしている。

・GoogleCarが走る様子

・関連リンク
Open Automotive Alliance
Google Official Blog

 

Apple


Apple Wallpaper / Rasmus Zwickson

2014年に、自動車用のiOS『CarPlay』を正式発表。

Apple CarPlayは、「ドライブに、最高のiPhone体験を」というように、クルマの中でより安全に快適にiPhoneを使うことができる。

目的地への行き方を調べる、電話をかける、メッセージを送受信する、音楽を聴く。これらのことはiPhoneを繋いで、Siriに話しかければ対応してくれる。

このCarPlayは、Ferrari、Mercedes-BenzそしてVOLVO、本田技研、三菱自動車、日産自動車、富士重工業、スズキ、トヨタ、BMWグループ、Ford、General Motors(GM)、現代自動車、Jaguar Land Rover 、起亜自動車、そしてPSA Peugeot Citroënの各社が今後CarPlay対応車を発売する予定と伝えた。

Ferrariは同年9月、米AppleのCarPlayシステムを搭載した初の新型FFをイタリアの顧客に納車した。

・CarPlayを使っている動画

現在は、「プロジェクト・タイタン(Project Titan)」と呼ばれる開発プロジェクトで、2020年の生産開始目指し電気自動車の自社開発を進め、自動車メーカーから人材を引き抜いているというという噂が流れている。だが、こちらに関しては正式な発表はまだない。

・関連リンク
Apple press info
THE OFFICIAL BLOG OF TOYOTA GB

 

テスラ・モーターズ

Tesla Supercharging in Gilroy
Tesla Supercharging in Gilroy / jurvetson

EV(電気自動車)の革命児と言われ、今もっとも注目される経営者イーロン・マスクが率いるテスラ・モーターズ。環境に配慮したエコカーである、EV(電気自動車)専業のメーカーで、シリコンバレーからイノベーションを起こし続けている。

テスラオーナーは車を自宅で充電できるため、ガソリンスタンドへ行く必要がない。充電はスーパーチャージャーで行い、日本では東京(六本木、お台場)、横浜、京都、神戸、大阪に、世界中に400ヶ所以上設置されている。

最新のModel Sでは、すでに自動運転機能が搭載されている。

ちなみに、アップルウォッチのアプリでテスラの自動車をコントロールすることができる。

・テスラ管理アプリ

・関連リンク
TESLA

 

DeNA

10/3 DeNA vs Yakult
10/3 DeNA vs Yakult / Kouki Kuriyama

ゲームメーカーであるDeNAは2015年5月29日を目途に、株式会社ZMPと「株式会社ロボットタクシー(仮)」を設立する。

ZMPは、自動車の自動運転技術開発用プラットフォーム RoboCar®シリーズ及びセンサシステムの開発・販売や移動体メーカ(自動車、商用車、建設機械、農業機械、物流搬送機器、屋外作業機械等)向け自動運転技術の開発を行っている。

「DeNAのインターネットサービスにおけるノウハウと、ZMPの自動運転に関する技術を連携させることにより、自動運転技術を活用した旅客運送事業(ロボットタクシーやロボットバス等)を実現するための研究・開発、さらに、開発された技術の提供などとともに、将来の利用者の開拓や利用促進を行います。」と発表。

DeNAとZMPは共に、ロボットタクシー事業の実現を通じて、過疎化や高齢化の進む地域のお年寄りや子ども、障がいのある方など不便な生活を送られている方々のサポートの役割を担い、将来的には日本の地方創生・地域再生の一助にもなれればと考えている。

・関連リンク
DeNA

 

中国では、アリババと中国3大自動車グループの一つである上海汽車工業集団(上汽集団)は、共同で10億元規模のインターネットカーファンドを設立した。(2015年3月)。最初の「インターネットカー」は2016年下半期に登場する予定だ。

時代の流れを見ていくと、インターネットに接続されたクルマの「Connected Car(コネクテッドカー」から、「Autonomous Car(自動運転車)」へと進化している。

GoogleやAppleばかりが目立っているが、日系自動車メーカーは何をしているのか?現在、シリコンバレーに、トヨタ、ホンダ、日産がオフィスを構えている。技術の変化に遅れずについていくためだ。

こちらも事例を紹介する。

 

トヨタ

ナビが通信でつながることで安心・安全で快適なサービスを提供するトヨタのつながるサービス「T-Connect」を提供している。サービス内容は、音声対話、行先を予測して役立つ情報を教えてくれる、24時間対応のオペレーターサービス、セキュリティサービスなどだ。

下記の動画をご覧いただくとわかりやすいだろう。

自動運転については2014年に時速100㎞走行に成功している。

・関連リンク
T-connect

 

ホンダ

Honda
Honda / Ian Muttoo

1981年に世界で初めてカーナビを実用化したHONDAは、いち早くテレマティクス(※)を導入し、2003年には双方向通信型「インターナビ プレミアムクラブ」をスタートしていた。

※テレマティクスとは、車両情報機器とネットワークを融合させたシステムのこと。

交通情報の取得、省燃費ルート案内、防災情報や気象情報など様々な情報がインナーナビ情報センターから発信される。インターナビは通常のカーナビとは違い、インターナビ・リンク会員からの膨大なフローティングカーデータから、最適なルートを設定する。

ホンダは2015年3月、自動運転車の走行実験を米西部カリフォルニア州サンフランシスコ近郊で始めたと発表した。

・関連リンク
インターナビ
インナーナビVS通常のカーナビ

 

日産

NISSAN LEAF.
NISSAN LEAF. / MIKI Yoshihito (´・ω・)

日産もトヨタ、ホンダのようなテレマティクスサービスとしてNissanConnect CARWINGSを提供している。

ビッグデータというキーワードが話題になった2013年に、電気自動車「リーフ」の走行データを損保ジャパンの自動車保険に提供。損保ジャパンがこのデータを活用し、走行距離に応じて保険料が変わる独自の自動車保険「ドラログ」を販売し「テレマティクス保険」として注目を集めた。

そして、「2016年に日本で自動運転車を販売する」と日産のゴーン代表がニューヨーク国際自動車ショーの会場で、宣言した。

 

どの企業も、これまでよりもさらに進化した「事故を減らす」「快適なクルマ環境をつくる」「困っている人を助ける」「環境への配慮」という、人と環境にやさしい未来を、いち早く実現しようとしている。次回、VolvoやFordなど外国車メーカーをみていく。

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