主要メーカーの自動運転車プロジェクトはどういう動きになっているか? ースマートドライブ提供記事

BMWの自動運転車

話題になることが少ないBMWの自動運転車ですが、2016年に入ってから3シリーズをベースにした試作車が盛んに公道でテストを繰り返しています。

あくまでドライバーの補助で運転支援装置に過ぎない「レベル2」ではなく、ドライバーの待機は依然必要とはいえ、完全自律自動走行が可能な「レベル3」を目指した試作車です。

とはいえ、現状で走っているのはまだ「決まったプログラムで走る車」であり、AI(人工知能)により自己学習を行いながら走るレベルには達していません。

AIを搭載した時に備えて、自動運転車の技術を静かに蓄積している段階と言えます。

フォルクスワーゲングループの自動運転車

スマートドライブ、主要メーカー別の自動運転車プロジェクト一覧

トヨタのように傘下に多くの企業・ブランドを抱えるフォルクスワーゲンでは、フォルクスワーゲン本体は自動駐車技術のみ、その他の自動運転技術全般はアウディが担当すると決められているようです。

アウディの成果がグループ全てに還元される仕組みとなっていますが、そのアウディでは現在、BMW同様にレベル3相当の自動運転試作車を走行させています。

2017年に発売される新型A8でこのシステムは搭載される予定ですが、高速道路上では最高速度を130km/hに制限した上でレベル2相当、つまり日産のプロパイロットと変わらない程度の機能です。

時速60km/h以下の混雑した高速道路上でのみ「レベル3」相当の運転が可能になりますが、その理由としてセンサーの限界が挙げられています。

現状、レーダーで感知できる前走車は250m先までが限度で、それ以上は外部からの情報で知らされない限り、知りようがありません。

つまり、高速走行中にいきなり渋滞に遭遇してもブレーキが間に合わないので、センサーないし外部から何らかの情報伝達手段が発達しない限り、それ以上の自動運転は無理、という結論です。

これについては、他メーカーの多くの自動運転車も同じ問題に直面しているでしょうから、地図データだけではなく、優れたセンサー等の発展が待たれることになります。

→次ページは、テスラ、GMを解説します

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