トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の子会社で、米国で人工知能等の研究開発を行っているToyota Research Institute, Inc.(以下、TRI)は、1億ドルを投じ、ベンチャー企業への投資を目的としたベンチャーキャピタルファンドを設立すると発表した。
同ファンドは、TRIが設立する新会社「Toyota AI Ventures」が運営し、人工知能、ロボティクス、自動運転・モビリティサービスおよびデータ・クラウド技術の4分野で、設立から間もない有望ベンチャー企業への投資を行っていくという。また、米国カリフォルニア州のTRI本社で助言やサポートを提供することを通じ、選り抜きのベンチャー企業の育成支援も企図。これらにより、ベンチャー企業を指向する優秀な人材とも協力する機会を得ることができるという考えだ。
同ファンドの運営は、TRIの研究開発業務から分離した投資知識や経験の豊富な専属マネジメントチームにより、リスクやリターンを伴うベンチャー企業投資において意思決定を迅速に行っていくという。また、投資先候補から様々な提案を受けて投資先を決定するだけではなく、自ら研究開発における重要な課題を特定し、その解決を図るための起業を支援する投資モデルも模索していくとした。
なお同ファンドは、まずはTRIが実施済みの以下の3社に対する投資を引き継ぐが、今後さらなる投資先を検討していくという。
社名 | 概要 |
---|---|
Nauto |
|
SLAMcore |
|
Intuition Robotics |
|
【関連リンク】
・トヨタ(TOYOTA)
・Toyota AI Ventures
・Nauto
・Intuition Robotics