トヨタ、米国の先進安全技術研究センター(CSRC)にて 自動運転およびコネクティッドカー向けの技術研究を開始

トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、交通事故死傷者の低減を目指し、北米の大学や病院、研究機関等と共同研究を行う先進安全技術研究センター(Collaborative Safety Research Center、以下CSRC)において新たな研究プロジェクトの内容を発表した。

新たな5カ年のプログラムである「CSRCネクスト」において、北米を代表する8つの研究機関とのパートナーシップの下、11件の研究プロジェクトを立ち上げ、進化する車両技術の可能性と課題に対応し、新時代のモビリティへ安全に移行するための研究を進める。

今回の研究プロジェクトでは、先進技術が交通安全に幅広く与える影響や、人間とクルマとの相互の関係について重点的に研究する。具体的な研究課題として、緊急自動ブレーキなどの予防安全技術と衝突安全技術の統合、人間の感覚に合った先進技術の開発、ドライバーの状態の検知、実際の交通環境における運転データの研究に役立つ分析データの活用などがある。

CSRCの所長であるチャック・グーラッシュ(Chuck Gulash)は次のように述べている。「自動運転とコネクティッドカーの技術の進化に伴う、交通社会の変容は今始まったばかりである。CSRCは世界に名だたる研究機関と協力し、その研究成果を公表している。CSRCが今回の研究プログラムを通じて、先進的なモビリティ・ソリューションや、安全かつ便利な未来の交通社会の実現に向け、貢献していくことを誇りに思う」

CSRCは、2011年の設立以来、23の大学とのパートナーシップの下で44の研究プロジェクトの立ち上げと完了に取り組み、200以上の論文を発表するとともに、様々な車両安全関連の会議でも研究プロジェクトの発表を行ってきた。これらのCSRCのプロジェクトは、業界全体を通じた、自動車の安全性向上にも寄与してきている。例えば、車両安全におけるヒューマンファクターの研究、予防安全・衝突安全技術の効果の研究、安全運転のデータ分析のための新たなツールの開発などが挙げられる。

2017年1月には「CSRCネクスト」を立ち上げ、それまで5年間で得られた洞察を基に3,500万ドルの規模で研究を実施し、自動運転やコネクティッドカーといった先進技術の安全性研究に取り組んでいく。「CSRCネクスト」は引き続き、TRI(Toyota Research Institute, Inc.)やTCNA(Toyota Connected North America, Inc.)による現行の研究プログラムを支援し、自動運転やコネクティッドカーの技術およびサービスの開発を推進する。

CSRCのプロジェクトは以下の4つの方向性で研究を進めていく。

1.様々な衝突形態に対応するための、センサーの高度化による予防安全技術と衝突安全技術の統合

2.自動運転技術など、先進技術を搭載したクルマを、ドライバーのみならず、交通社会全体を見据えてより使いやすく、より人間の感覚に合ったクルマとするための開発モデルづくり

3.生体計測技術を適用し、ドライバーの健康状態を推定することにより、より良いモビリティにつなげていく研究

4.ビッグデータと安全の分析手法を活用した、実際の交通環境に即した運転データを研究できるアルゴリズムやツールの開発

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