バイオシグナルが医師と技術者のコラボで実現、食用牛の転倒をセンサーでリアルタイム検知

バイオシグナル株式会社は、循環器医師と生体信号技術者が共同開発した「肉牛転倒検知・健康管理システム」(仮・特許出願中)を本年10月6日に発売すると発表した。

同システムは畜産農家や畜産試験場などで肥育されている食用牛の転倒をセンサーで検知し、スマートフォンやPCにリアルタイムでアラーム通知することが可能。

高級霜降りブランド牛などの食用牛は、出荷直前には軽自動車ほどの重量になり、牛舎内で転倒してしまうと自力で起き上がることができない。そのまま放置されると肺を圧迫され死んでしまうこともあるという。

高級牛は一頭数百万円の値がつくこともあり、このような事故は畜産農家や試験場などの施設にとっては大きな損失だ。そのため、食用牛の転倒をリアルタイムで検知することで死亡事故を未然に防ぐシステムの開発が求められていた。

同社は循環器医師と生体信号技術者による大阪発のベンチャー企業。今回開発されたシステムにおいては各地の業界団体や試験場の協力のもと5年以上にわたる装置の耐久試験と通信送受信試験を行ってきた。

とりわけ子機と親機の送受信を確実に行うための通信システムや、医療現場のノウハウを活用した牛の脚に優しい子機用特性ベルト、3D-CADを駆使して設計した十分な強度を保つ子機筐体には同社の高度な技術が詰め込まれているのだという。

高精度の加速度センサー/傾斜センサーなどが搭載された子機を対象となる牛の脚に取り付け、独自のクラウドシステムと連動した親機(牛舎内、事務所などに設置)が電波を受信する仕組み。子機の装着は食用牛の管理者であれば1台30秒程度で完了できるという。また、専用の暗視機能付カメラと連動させることにより、画像として確認することも可能だ。

また、牛の24時間行動監視データ(歩数、体勢、位置情報など)も取得できることから、大学研究機関などでのデータ収集にも役立てることも可能になる。

さらに、システムのGUIはユーザーの好みや要望に応じてカスタマイズが可能。同社の健康管理アプリケーション「ココカラ」と連動させれば、人間の健康や体調の日常的な自己管理、高齢者や児童の見守りシステムなど、ウエアラブル端末としてさまざまな用途に応用が可能だという。

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バイオシグナル(Biosignal)

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