近年、エンターテインメント、スポーツ、エンタープライズ領域をはじめ、リアルなイベントをオンラインで視聴可能なデジタルライブ配信に対する需要が急激に増えている。
一方、一般的なライブ配信はリアルな現地イベントに対し数十秒程度のタイムラグが発生するため、オンライン環境におけるリアルイベントとの一体感創出や、ライブ映像を視聴しながらのSNS投稿など、他メディアを連動させたコミュニケーションが難しいという課題がある。
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、エンターテイメント、スポーツ、エンタープライズをはじめとしたライブ配信ニーズのある業界向けに、Webのリアルタイムコミュニケーション技術であるWebRTC(※)を利用することで、1秒未満の低遅延ライブ配信を可能とするライブ配信プラットフォームサービス「Smart vLive」の提供を開始した。
併せて、同サービスの視聴用アプリケーションにSNS連携やマルチアングル視聴などの機能を加え、音楽イベントのライブ配信用にカスタマイズしたソリューション「Smart vLive for Music」を、結成20周年を迎えたサンボマスターのライブ「サンボマスター 真 感謝祭 ~ホール&レスポンス~」のライブ配信基盤として提供する。
同サービスは、WebRTC技術を活用するために開発したプラットフォーム「WebRTC Platform SkyWay」を用いて、1秒未満という低遅延でスポーツや音楽イベントの大規模ライブ配信が可能な、5G時代に適応したライブ配信プラットフォームである。シンプルな操作で利用でき、エンターテインメントやスポーツイベントなどにおいて、さまざまな角度からとらえたマルチアングル映像や音声と、SNSなど他のネットメディアをリアルタイムに同期させて届けることができる。
1秒未満の低遅延ライブ配信が可能となる特長を生かし、次のような利用シーンでの活用が期待できる。
- 低遅延ライブ配信
- 低遅延マルチアングルライブ配信
- 低遅延双方向ライブ配信/パブリックビューイング
インターネット経由で1秒未満のライブ配信を実現できるため、イベント会場とオンライン参加者、あるいはオンライン参加者同士が同じタイミングで同じコンテンツを体験でき、グループビューイングやSNSなど他のネットメディアと連携したやりとりもスムーズに行うことができる。
複数のカメラアングルの映像を同時に視聴しても、ほぼ同期された映像として視聴することが可能だ。この特長を生かし、オンライン視聴者が好みの視点を選択して楽しむことができるマルチアングルをライブ配信で提供することができる。
主会場からサテライト会場に配信するパブリックビューイングなどにおいて、リモート応援などと連携することで、会場間で双方向性がある新たなライブ視聴体験を実現する。
今後NTT Comは、ライブ配信のさまざまなニーズに応えるため、ライブ配信中の追いかけ再生やライブ映像の録画・再生機能の拡充、お客さまの配信設定の自由度を向上するCMS(Contents Management System)の提供など、サービスを強化・拡充していくとのことだ。
なお、同サービスの月額利用料金は以下の通り。
※ WebRTC:Web Real-Time Communicationsの略。パソコンやスマートフォンのブラウザやネイティブアプリで、サーバーを介さないPeer to Peerのリアルタイム通信(音声・データ)を実現するオープン技術。
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