株式会社NTTドコモは、6Gを活用したネットワークで人間の感覚を拡張する「人間拡張」を実現するための基盤を、H2L株式会社、FCNT株式会社、および富士通株式会社の技術協力を得て開発したことを発表した。
この基盤は、動作を把握するセンシングデバイスで取得した動作データを、動作を再現するアクチュエーションデバイスを通して、人やロボットにリアルタイムに伝える際に、接続された人やロボットの身体データを比較して、その差分を考慮して人やロボットを動かす。
また、再現する動作の大きさを拡大・縮小することが可能なため、大きさや骨格の異なる人やロボット同士の自然な動作の共有や、大きい動作をもとに、きめ細やかな動作を再現することなどを実現する。デバイスはモバイルネットワーク経由で接続できるため、さまざまな場所で人間の身体を拡張させることが可能となる。
さらに、センシングデバイスで取得した動作データは基盤上に蓄積することができるため、蓄積されたデータを用いて、過去の人の動作を現在の人で再現することも可能だ。
加えて、パートナー企業の様々なデバイスの相互接続も可能にしている。ドコモは、デバイス開発者向けに開発キット(SDK)を提供することで、基盤に連携するセンサーやアクチュエーションに関する技術を持つパートナー企業を増やしていくとしている。
今後は、動作の共有だけではなく、感情の伝達や五感の共有にも拡張していくという。
なおこの取り組みは、2022年1月17日からオンライン上で開催する「docomo Open House’22」にて紹介される。この展示では、センシング、アクチュエーション技術を持つH2LやNTT人間情報研究所などと連携し、人やロボットが、腕や手の動きを共有する様子を見ることができる。
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