NTTグループは、フォトニクス(光)ベースの技術を活用し、従来のエレクトロニクス(電子)ベースの通信ネットワークと比較して伝送容量を125倍、エンドエンドの遅延を1/200、電力効率を100倍にするAPNの実現を目標にさまざまな研究開発に取り組んでいる。
そうした中、東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)および西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、ネットワーク・情報処理基盤の構想「IOWN構想」の実現に向けた初めての商用サービスとして、通信ネットワークの全区間で光波長を専有する「オールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network、以下、APN)IOWN1.0」を、2023年3月16日に提供開始する。
また、「APN IOWN1.0」上での遅延の可視化と遅延調整機能を備えた端末装置「OTN Anywhere」も販売開始する。「APN IOWN1.0」と組み合わせることで、「遅延の可視化・調整」を可能とする。

「APN IOWN1.0」は、通信ネットワークの全区間で光波長を専有し、インターフェースに光伝送網の多重収容を実現する国際基準「OTU4」を採用することで、「高速・大容量」「低遅延・ゆらぎゼロ」を実現する。
提供サービスは、「APN IOWN1.0」のネットワークサービスとして、「高速広帯域アクセスサービス powered by IOWN」を新たに提供する。
このサービスは、現在提供中の高速広帯域アクセスサービス100Gbps(タイプ1)にOTU4のインターフェースを追加したものだ。

なお、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にてIOWNを体感できるよう、APN関連技術の高度化に向けた研究開発を進めるほか、「APN IOWN1.0」の提供開始にあたり、eスポーツ分野・ライブ・エンターテインメント分野においてイベントを実施するとしている。
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