ローカル5Gは、地域の企業や自治体などの様々な主体が、自らの建物や敷地内で、個別かつ柔軟に5Gネットワークを構築し、利用を可能とする仕組みだ。
多様なニーズに用いられることが期待される一方で、近接するローカル5Gエリア間との干渉調整が課題だ。また、ワイヤレス利用拡大に伴う周波数資源のひっ迫も問題視されている。
そうした中、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)と三井物産株式会社は、首都高速道路株式会社が公募した「都市内高速道路でのローカル5G広域展開のためのダイナミック周波数共用技術に関する研究」を開始したことを発表した。
今回の実証実験では、都市内高速道路におけるローカル5G広域展開に向けて、首都高と近接する土地のローカル5Gのネットワーク共存を想定し、電波の干渉調整を自動化するダイナミック周波数共用(Dynamic Spectrum Access)技術(以下、DSA技術)を用いた実証実験を3社共同で実施する。
DSA技術システムの導入により、ローカル5G間の干渉調整を自動化し、利用者間の円滑な運用を目指す。

今回は、近接するローカル5G間の電波干渉調整と周波数管理の自動化に向けた、技術課題の抽出、実用性の検証を行う。
この実験成果を活用し、安定した通信環境下で、点検車両からの高速道路の破損状況の映像データ伝送など、多様な通信トラフィックや実現したい具体的な事例に合わせ、限られた周波数資源の利用効率を高めることが期待されている。
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