現在、製造業界においては人の手をかけず、どのように作業を効率化していくかについて注目が集まっている。AIやIoTなど先端技術を活用することによって、手作業を機械で担保し手が空いた従業員がコア業務や有人対応を要する業務に回ることが可能になるだけでなく、作業品質の均一化や正確性の向上、現場従業員の負担軽減も期待できるようになる。
AGC株式会社の24時間365日シフト制で稼働しているガラス製造工場では、業務の負荷削減や安定生産を目指したデジタル技術の導入やデータ分析が積極的に進められている。
セーフィー株式会社は、設備の稼働状況確認における作業効率の向上や倉庫内作業の安全性の担保を目的に、セーフィーが開発・運営する屋外向けクラウド録画カメラ「Safie GO」やウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」がAGC横浜テクニカルセンターに導入されたと発表した。
セーフィーが展開するクラウド録画サービス「Safie」は、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や異常検知・予測、更には映像解析による業務効率化などの様々なソリューションとして提供してきた。特に、Safie GOやSafie Pocketシリーズは、遠隔からのリアルタイムな設備の稼働状況確認により移動時間の削減や、映像解析により必要な情報をピンポイントで得られるため、作業負荷の軽減に寄与する。
AGC横浜テクニカルセンターでは、主に製造現場の作業員が設備の稼働状況を確認する際や計器の数値読み取りにSafie GOとSafie Pocket2を計11台活用している。設備の稼働状況確認については、正常に稼働しないタイミングが発生した際に撮り溜めた映像データを振り返るだけでなく、映像データを解析することで品質不良の原因を特定している。
また、Safie Pocket2はネット環境の整っていない場所にも設置できるため、遠隔地にある計器もカメラの映像および映像データのAIなどによる画像解析を通じてリアルタイムに数値を把握でき、従来1時間に1度の数値記録のために都度の現場訪問していた移動時間を削減するほか、様々な作業効率の向上につながっている。
さらに、倉庫内のフォークリフトや貨物のトレーラーを扱う上で、作業者の接触防止をはじめとした安全な作業実施の有無についても、クラウド上に保存された映像を振り返り注意喚起を行うことで、事故が起こる前のヒヤリハット削減に貢献している。今後は、映像データを分析することで何が原因だったのかを確認し、危険を予知することや事故に繋がる不安全行動を発見した場合の是正にもつなげていきたいとしている。
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