NTT Com、「docomo MEC」にデータ基盤との連携などの新機能を追加

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、株式会社NTTドコモが提供するMEC技術を活用したサービス「docomo MEC」の新機能として、「docomo MEC Compute E」の東京拠点を開設し、2023年10月12日より提供を開始する。

「docomo MEC」は、3Dグラフィックス、AI推論などの高負荷業務の高速処理や、5Gを活用した高品質な映像のリアルタイムかつ安全な伝送などが可能なサービスだ。

今回発表された新機能「docomo MEC Compute E」は、こうした「docomo MEC」の特長に加え、柔軟な課金体系や、リソースの即時変更、NTT Comが提供するデータ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform」(以下、SDPF)との連携が可能な機能だ。

具体的には、5Gを通じて収集した大量のデータを、「docomo MEC」のエッジサーバ機能で安心安全かつ高速に処理する。

また、「docomo MEC Compute E」は従量制課金のため、イベントや技術検証などでの一時的な活用も可能だ。申し込み完了後は、専用のポータルサイトからリソースをオンデマンドで即時に変更することができる。

「SDPF」との連携では、「SDPF」が提供する大容量ストレージサービス「Wasabiオブジェクトストレージ」やデータ利活用サービスなどと連携し、高精細映像やIoTシステムといった大容量データの蓄積・分析が可能だ。

さらに、「SDPF」の閉域網サービス「Flexible InterConnect」を利用し、利用者のシステムやパブリッククラウドと連携することができる。

NTT Com、MEC技術を活用したサービスの新機能「docomo MEC Compute E」を提供開始
「docomo MEC Compute E」と「SDPF」の連携イメージ

ユースケースとしては、「docomo MEC Compute E」と可搬式の顔認証ゲートシステムを連携することでの、避難所における正確な本人確認が挙げられている。既存の安否確認システムと連携させることで、親族への安否連絡を自動で送信できるなど、新たなサービス提供が可能となる。

NTT Com、MEC技術を活用したサービスの新機能「docomo MEC Compute E」を提供開始
安否確認サービス例の概要図

今後は、2024年度に大阪拠点の開設と、「MECダイレクト」の提供を予定している。MECダイレクトは、接続端末と「docomo MEC」を直結して通信経路を最適化することで、低遅延・高セキュリティ通信を実現するサービスだ。また、全国6拠点へ展開している「docomo MEC Compute D」は、10月12日より5Gのスタンドアローン方式に対応する。

なお「docomo MEC Compute O」「docomo MEC Compute V」は、「docomo MEC Compute E」の提供開始にともない、10月12日より新規申し込み受付を終了するとしている。

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