アンリツ株式会社とSCSK株式会社は共同で、帯域制御装置「PureFlowシリーズ」の新製品「PureFlow AS1」を、2024年1月15日からSCSKを通じて販売することを発表した。
「PureFlow AS1」は、クラウドサービス環境下で統合管理を可能とする新機能を搭載している、帯域制御アプライアンス製品だ。「ドメインフィルタ機能」や「SNI識別機能」、サーバやネットワークの状態監視に活用できる「アクティブモニタ機能」などが新たに搭載されている。
「ドメインフィルタ機能」と「SNI識別機能」では、HTTPS通信からSNI(Server Name Indication)を識別して学習し、それを通信制御のフィルタ条件として活用する。
データセンタ集約型などの場合、社内通信とクラウド通信の統合管理(監視、制御)で活用が可能。クラウド分散型の場合、データセンタを経由せずに、その拠点のインターネット回線から直接インターネットに接続するブレイクアウト構成におけるクラウド通信の最適化が可能だ。

「アクティブモニタ機能」では、装置自身が監視対象端末に対して、定期的に監視用のトラフィックを発生する機能だ。監視用のトラフィックとしてHTTPおよびHTTPS、ICMPの選択が可能だ。
これにより、通信頻度の低い端末に対しても、定期的にトラフィックを発生することで、トラフィック分析機能を使った定量データを分析でき、サーバーやネットワークの状態を監視できる。

今後両社は、「PureFlowシリーズ」において、高精度帯域制御技術やトラフィック分析機能に加え、通信識別機能や運用監視機能を強化し、スマートシティ、自動運転、産業DXなどを支えるネットワーク環境において、顧客価値の向上に寄与するアプライアンス製品として開発を進めていくとしている。
販売価格はオープン価格で、参考価格は(1Gbit/s 帯域使用時)税抜き350万円からとなっている。なお、サポート契約を締結しているユーザには、常に最新ソフトウェアが提供される。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。