ドコモとNEC、合弁会社OREX SAIを設立しオープンRAN海外展開を強化

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と日本電気株式会社(以下、NEC)は、オープンRANの海外展開に向けて、新たな合弁会社である株式会社OREX SAIの設立を、2024年4月1日に予定していることを発表した。

ドコモは、2018年2月に世界の主要な通信事業者と共にO-RAN ALLIANCEを設立し、2020年3月には全国規模のオープンRANの5Gサービスを開始している。

また、2023年2月には「OREX」ブランドを立ち上げ、海外通信事業者の実証を支援するなど、モバイルネットワークのオープン化に取り組んできた。

一方、NECは国内外の通信事業者向けにオープンRANの納入実績があり、最近ではドコモの5G無線アクセスネットワークの全国商用サービスの仮想化基地局(vRAN)ベンダーの一社に選ばれている。

両社はこれまでOREX PARTNERSと共に、オープンRANの実現に向けて取り組む一方、本格的な海外展開の段階に入り、現地での商品やサービスの提供体制を整える必要があり、オープンRAN事業に特化した合弁会社の設立に踏み切ったのだという。

OREX SAIは、OREX PARTNERSの商品やサービスを現地で調達し、システムの動作検証後、海外通信事業者の要求に応じたモバイルネットワークの構築を、企画から構築、保守・運用までを含めて「OREX Packages」名の下で提供する予定だ。

ドコモとNEC、合弁会社OREX SAIを設立しオープンRAN海外展開を強化
「OREX Packages」の概要図

今後は、NTTグループが推進するIOWN構想におけるオールフォトニクス・ネットワークの伝送区間への適用、光電融合デバイスを搭載した低消費電力サーバのネットワーク機器への活用および、コグニティブ・ファウンデーションとの連携などを進めていくとしている。

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