NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、IOWN構想に基づいた新しい通信サービス「APN(オールフォトニクス・ネットワーク)専用線プラン powered by IOWN」(以下、APN専用線)の提供を、2024年3月1日から始めると発表した。
「APN専用線」は、多様な伝送プロトコルを収容可能なOTU4をユーザーインターフェイスに採用し、イーサネットやSDHなどの多重収容が可能な通信サービスだ。遅延量の可視化や遅延調整機能を備えた端末装置(以下、遅延調整装置)と共に使用することができる。
NTT Comの国内70拠点以上のデータセンター間を「APN専用線」で接続することで、クラウド事業者やインターネットサービスプロバイダーなどの大容量バックボーンやプラットフォーム構築ニーズに対応することが可能だ。
また、「APN専用線」と「遅延調整装置」を組み合わせれば、End to Endでの遅延の可視化や調整が可能になる。
これにより、イベント開催で遠隔地にある会場間をリアルタイム映像で結ぶといったことや、遠隔地にある工場の精密な機械操作、多拠点からのCAD設計業務の連携、遠隔医療などでの活用が期待されている。
提供内容としては、100Gbpsの帯域幅と、OTU4のインターフェイスで、提供エリアは国内全域となっている。
NTT Comは、2025年度内に新たな通信設備の導入と、Software-Defined技術の活用により、リーズナブルな料金で提供できるAPN通信サービスを実現する予定だ。
具体的には、400Gbps以上品目の提供やポータルによるオンデマンド増速機能などを順次提供するとしている。
さらに、高発熱サーバ対応の超省電力データセンタ「Green Nexcenter」との接続を加速し、生成AIなどのGPU利用に必要な電力量を削減した環境を提供する計画だ。
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