キンドリルは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(以下、HPE)との戦略的アライアンスを発表した。これによりキンドリルは、HPE傘下のAthonetと協力し、LTEおよび5Gプライベートワイヤレスサービスを共同開発して提供する。
キンドリルとHPEは現在、共通のクライアント向けに、複数のCompute as a Service(CaaS)、マルチクラウドモビリティ、ネットワーキングとWLAN(Wi-Fi 6)、ランサムウェア、災害復旧ソリューションを提供している。
またキンドリルは、2023年にHPEのGlobal System Integrator Momentum Partner of the Yearに選出され、HPEソリューションの使用が評価されており、両社は共同で各種業界のクライアントをサポートしている。
こうした中、今回の共同開発では、Athonetが提供するプライベートLTEおよび5Gと、HPE Aruba Networkingのエンタープライズキャンパス有線およびWLAN(Wi-Fi 6)接続ソリューションを融合させることで、企業にプライベート5GとWi-Fiネットワークの統合機能を提供する。
キンドリルはこの技術の組み合わせにより、セキュリティの強化、接続性の拡大、ビジネスの機敏性、全体的なエクスペリエンスの向上を提供するとしている。
キンドリルのプライベートワイヤレスネットワークのクライアントは、オープンな統合テクノロジーサービスプラットフォームであるKyndryl Bridgeを利用して、ネットワークに関する洞察を得ることが可能だ。
また、Kyndryl Bridgeの重要な統合部分としてAIOpsを活用することで、クライアントはITインフラストラクチャを自動化し、ネットワークダウンタイムのリスクを低減して、平均復旧時間(MTTR)を短縮することができる。
キンドリルのネットワーク&エッジコンピューティングをリードするポール・サビル氏は、「長年のパートナーであるHPEとの関係を、全世界的な戦略アライアンスに拡大できることに喜びを感じている。私たちの共同の能力にプライベートLTE/5Gサービスを追加することで、新しい市場とクライアントを獲得し、大規模で全世界的な企業のビジネスを最新化、革新、セキュリティ確保を支援するために、最善を尽くして協力することができる」と述べている。
また、HPEのTelco Solutions部門のVP兼GMであるデビッド・スターク氏は、「キンドリルは、厳しい要求に対応する堅牢なプライベート5Gソリューションを必要とするクライアントに、柔軟性に劣るクローズドボックスソリューションではなく、あらゆる無線やEdgeからCloudまでの環境で動作可能な、Athonetのオープンアーキテクチャソリューションの柔軟性を提供する立場にある。
さらに、キンドリルは当社のWi-Fiとプライベート5Gソリューションをシームレスに組み合わせ、既存のITインフラストラクチャに統合された、業務全体にわたるデジタルおよびミッションクリティカルな通信のための、単一のワイヤレス接続ファブリックを実現することが可能だ」と述べている。
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