日本電信電話株式会社(以下、NTT)と中華電信股份有限公司(以下、中華電信)は、基本合意書に基づき、双方のオールフォトニクス・ネットワーク(以下、APN)を用いて、中華電信のデータセンタからNTT武蔵野研究開発センタまでの通信を開通した。
国際間APNの開通にあたり、NTTは、NTT武蔵野研究開発センタから日本国内の海底光ファイバー陸揚げ局まで、中華電信は、そこから台湾の陸揚げ局、桃園データセンターまでのAPNを構築した。
これにより、約3,000kmの長距離を片道約17msecの低遅延かつゆらぎのない安定した通信が可能になった。
なお、この国際間APNは、100Gbpsの光パスで実現している。通信品質試験を行った結果、遅延は片道で16.92msecで、遅延ゆらぎはほとんどなかったのだという。
今後両社は、この国際間APNを用いて、グローバルレベルでのIOWNビジネス展開を推進する予定だ。また、「NTT R&D Forum 2024」などで同APNを用いた各種デモンストレーションを展示するとしている。
また、両社の協力により、日本と台湾に拠点を置く半導体分野などの製造業を中心に、被災時のBCP対策としてのデータバックアップやレプリケーションサービス、大規模言語モデルなどを提供予定だ。
さらに、NTTは2025年大阪・関西万博NTTパビリオンデーにおいて、「超歌舞伎〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』」の公演を計画しており、同国際APNの活用も検討しているとのことだ。
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