ソフトバンク株式会社は、企業や政府機関、自治体向けの衛星通信サービス「Eutelsat OneWeb」の提供を、2024年12月に開始すると発表した。
「Eutelsat OneWeb」は、静止軌道衛星と比べて地球に近い、Eutelsat OneWeb社の低軌道衛星から電波を発射し、高速で低遅延な通信を可能にする。
ソフトバンクはこのサービスを通じて、規定の通信速度を保証する帯域保証型の通信サービスなど、8種類のプランを提供する。
また、「Eutelsat OneWeb」は、ソフトバンクの閉域網サービス「SmartVPN」を利用可能で、ニーズに応じてセキュアな通信サービスを提供する。
これにより、山間部やへき地など電波が届きにくい地域での遠隔操縦や遠隔監視、映像伝送や遠隔作業、災害時の通信回線確保など、多様な場面での活用が期待されている。
なおソフトバンクは、サービス提供に先駆けて、防衛省・自衛隊と「Eutelsat OneWeb」の活用可能性について共同で検証を行っているとのことだ。
また、「Eutelsat OneWeb」の提供に伴い、ソフトバンクは関東総合通信局からVSAT地球局および携帯移動地球局の特定無線局包括免許を取得したほか、Eutelsat OneWeb社は2024年8月6日に総務省から地球局(ゲートウェイ局)の免許を取得している。
今後ソフトバンクは、「Eutelsat OneWeb」の他にも、商用化に向けて技術開発を進めているHAPS(High Altitude Platform Station、成層圏通信プラットフォーム)など、宇宙空間や成層圏から通信ネットワークを提供する非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network)ソリューションを、ニーズに合わせて提供するとしている。
また、大容量通信向けの電子式折りたたみ平面アンテナや、車両に搭載して移動しながら衛星通信が可能なアンテナ、Wi-Fi機能が内蔵されているアンテナなどをラインアップとして順次用意する予定で、用途に応じてアンテナを選択することが可能だ。
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