7layersは、「チャネル・サウンディング」を認証するための「Interlab Test Solution Bluetooth RF」(トップ画)を、R&S CMWワイドバンド無線機テスタで実行し、その検証に成功したと発表した。
「チャネル・サウンディング」とは、電波がどこから、どのくらいの時間で返ってくるかを調べる技術であり、消費者向けと業務用のいずれのアプリケーションにおいて、新しいセキュアな高精細レンジング機能だ。
今回、この「チャネル・サウンディング」をテストするためのシステムを、ローデ・シュワルツと大手チップセット・メーカが共同開発した。
R&S CMWをプラットフォームとしたワイドバンド無線機テスタで実行することで、同テスタに内蔵のRFパス校正や高い測定確度に加えて、精密な解析機能を提供する。
また、独立したワンボックスの計測器1つで、開発や事前認証のテストにともなうRF物理層の測定に対応する。
なお、このシステムは、Bluetooth RF-PHYリリース6.0にもとづくチャネル・サウンディング認証試験を実施できるテスト・プラットフォームとして、Bluetooth SIGから登録を受けた。
これにより、チャネル・サウンディングに対応したBluetooth Low Energy(BLE)デバイスを開発することができ、デジタル・キーやアイテムの追跡といったアプリケーションの測位精度を向上させる。
さらに、これらのデバイスは、Bluetooth対応製品において重要な機能である「消費電力の向上」と「優れたセキュリティ」を実現する。
7layersのInterlab Test製品マネージャであるFrank Spiller氏は、「お客様は、社内での検証や不具合の修正プロセスの一環として、高品質で自動化されたテストを実施し、製品認定へと円滑に進めるようになる」と述べている。
また、ローデ・シュワルツでモバイル無線機テスタを担当する上級副社長のChristoph Pointner氏は、「無線チップセットやモジュールのベンダーは、R&S CMW Bluetooth RFテスタとチャネル・サウンディング対応のInterlab Test Solutionを使用して、この新しいBluetoothの機能を検証できるようになった。
同テスタは、研究開発におけるテストにも、事前認証や生産時のテストにも使用できる。このようにBQTFやBRTFと同じテストソリューションを使うことで、製品のBluetoot認証を初回のテストで取得できる可能性が高まり、市場投入までの時間も大幅に短縮される」とコメントしている。
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