実は良いモノはあるが、売り方がよくないのではないか
次に、玉川氏より「K-POPアイドルなどは、売り方が非常にうまい」という例をあげ、実は日本からも良いプロダクトは登場しているが、売り方が上手くないために広がっていないのではないかと言う問題提起がされた。
それに対して、馬場氏は「本当に世界一になるのだ、と目指すことが重要だ」と述べた。世界一を本気で目指すことで、目線が上がり、何をすべきかと言うことに関してもあらゆる手段を考えるようになるからだ。実際、緻密な計画は必要になるとはいえ、そもそも世界を目指さないような企業に身を置くべきではないとも述べた。
濱田氏からは、メルカリ創業者は「米野球での野茂投手のように、先駆者になりたい」と言っているのだという話が披露された。野茂選手が米国で活躍した後、日本人選手が米国でどんどん活躍しているが、そのような存在になりたいというのだ。

実際、プロダクトを作る環境自体は揃っていて、比較的簡単にモノづくりが始められる時代になったからこそ、メルカリのような「売ることを簡単にする」という軸を、世界に向けてうちだしていくことが重要なのだろう。
川島氏からは、「ちょっといいものを作るのではなく、本質的なことを大事にしなければならない」「プロダクトは、批判にさらされたり、売り上げが上がらなかったりと、苦難がいっぱいあるのが、信念があることで乗り切れるのだ」と、ここでもプロダクトの軸をどう定義するかが重要だと述べた。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。