2019年8月23日、アステリアは都内にてAI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」の新バージョンの発表会見を行った。会見内では会場内に設置された監視カメラなどを利用したデモンストレーションも行われた。
アステリアの戦略と新製品「Gravio3」
会見ではまず、アステリア代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏(トップ画像中央)からアステリアの全体的な戦略、そして新製品の「Gravio3」の特長について説明があった。
同社が提供する「Gravio」は環境センサーや人感センサーなどかデータを収集し、管理と制御を行うエッジミドルウェアである。
平野氏によれば、同社のIoT事業がメインとするユーザーはオフィス・学校・店舗。この3つの空間が手軽にIoT化を進めることができるような状況を作っていきたいと考えているとのことだ。
今回発表された「Gravio3」は大きく3つの特長があるという。
1つはエッジゲートウェイ「Gravio Hub」を自社で開発したこと。これまでのバージョンではユーザーがソフトウェアをパソコンにインストールすることで使用していたが、今回のバージョンでは既にソフトウェアがインストールされた「Gravio Hub」を導入するだけでIoT化を進めることが出来ると平野氏は語る。
2つ目は独自で開発した用途特化型のブロックチェーン「Fides」を搭載したこと。これによって稼働履歴や監査ログなどの改ざん防止を行うことができるという。
3つ目は価格。「Gravio3」は2019年5月に業務提携を行った台湾Gorilla社の画像解析技術を用いたAI顔認識が出来るバージョン「Enterprise AI」を用意しているが、同社はそれを年間120万円からの価格で提供するとのことだ。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。