新型コロナウイルスの蔓延を背景に、住まいの価値観は変化した。都心部で資産性が高いタワーマンションへの一極集中から、郊外物件への志向分散が代表的な例である。また、在宅時間の増加によって、夜や休日を過ごすだけの居住空間という枠組みを超え、仕事や家事、余暇時間など、家で行われることは多岐に渡るようになった。こういった生活変化を受けて、心地よい住空間づくりへのニーズが高まっている。
株式会社ファミリーネット・ジャパンは、マンション向けIoTサービス「rimoco」の本体機器を刷新し、新たに「rimoco+」として販売を開始する。
rimocoは、マンション専有部内の住宅設備や家電間をインターネットで繋ぐIoTサービスである。2011年のサービス提供開始以来、スマートフォンやAIスピーカー対応など、社会やライフスタイルの変容に合わせて機能を強化してきた。
今回販売を開始するrimoco+は、rimocoの利点をそのままに、赤外線通信をはじめとする一般的なスマートリモコンの長所を取り入れている。床暖房はじめ住宅設備で多く見られる有線接続機器と、テレビやエアコンといった赤外線家電の双方に対応できるようになった。
入居者は、煩雑な初期設定の手間なくサービスを利用できる。後付けで赤外線家電の追加も可能なので、入居者それぞれのライフスタイルに合わせてIoTを利用できる。また、インターネットに接続することで、外出先からリモートでお部屋をコントロール出来るようになる。
さらに、スマートスピーカーからも操作可能で、機器単体の操作や「おはよう」といった声に出す挨拶など、毎日繰り返す習慣と紐づけた定型句(ワンセンテンス)を使って、対象設備を一括で操作できる。機器それぞれ操作する手間が省け、家事負担の軽減や時間短縮に繋がる。
加えて、rimoco+ではPoE(※)給電を採用している。電源の延長や設置が不要となるため本体取り付け場所の自由度が増したほか、施工工数の簡素化と環境負荷の少ない施工仕様を実現した。
※ PoE(Power over Ethernet):LANケーブルによって電源を確保するシステムのこと。
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