昨今、高齢化が進む中で増加している住宅型老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、個室中心の居住空間のため、常駐スタッフ数が少ないという特性がある。
また、入居時には自立した生活が送れる、または少し生活が心配な入居者が大半を占めているが、入居後数年経つと入居者の高齢化とともに介護度が上がり、部屋の管理や生活に個別のケアが必要となってくるケースもある。
しかし、施設の成り立ちからスタッフ数が限定されているといった課題がある。
そこで株式会社マクニカとユカイ工学株式会社は協業し、住宅型老人ホームの入居者の自立を促し、スタッフの業務環境を改善するための実証実験「BOCCO emo×マクニカセンサープロジェクト」を、2023年3月14日より開始する。
今回の実証実験では、マクニカの空気質センシング技術「AiryQonnect」と、ユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO emo」を連携させ、介護施設の入居者やスタッフに施設内の状況を通知することで、業務環境の改善について検証する。
具体的には、「AiryQonnect」と「BOCCO emo」を連携させたシステムを、介護付有料老人ホーム「聖隷藤沢ウェルフェアタウン」及び「ヴィンテージ・ヴィラ横浜」の、計10世帯の居室に設置する。
これにより、環境情報をセンサでモニタリングするとともに、ロボットを通して入居者への服薬や室温管理、換気や水分摂取などの声掛けをする。
さらに、スタッフに対しては、居室の温度・湿度を含めた空気質状況の可視化を行うことで、業務負担軽減の可能性を検証する。
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