株式会社Preferred Robotics(以下、PFRobotics)は、スマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」および、専用家具「カチャカシェルフ」を、2023年5月17日より発売する。
「カチャカ」は、カチャカの専用家具である「カチャカシェルフ」を連結して運ぶ家庭用自律移動ロボットだ。
自己位置の把握には、独自に開発したグラフベースSLAM(simultaneous localization and mapping、自己位置推定とマッピング)技術を活用している。カメラ、LiDAR(レーザー光を用いたセンサ)および車輪から取得した情報から自己位置を推定して地図を作成する。
また、目的地までの最適なルートを導き出すため、床面の障害物回避機能や、さまざまなセンサ情報を統合したナビゲーション技術を実装している。深層学習を活用し、ピクセル単位で障害物を特定することで、床面の障害物にぶつからずに移動することができる。
さらに、4つのマイクが搭載されており、居住環境で発生する様々なノイズの中でも音声コマンドを聞き分けられるよう、独自の機械学習モデルを、ハイパーパラメータ自動最適化フレームワーク「Optuna」で最適化している。
専用アプリでは、カチャカの初期設定やカチャカの操作、ショートカットの設定とワンタップ操作などを行うことができる。
なお、PFRoboticsは、「カチャカ」の発売に先駆けてモニターテストを実施しており、その結果を受け、カチャカの基本性能の向上と、家庭内での実際の用途に合わせた追加機能の実装を行っている。
製品をアップデートさせた結果、移動時の最大速度を約2倍向上、家具の検知精度の向上、動き出しや処理待機時間の短縮を実現したのだという。
また、音声指示に関して、特定のアクション指示を短いフレーズで登録する「音声ショートカット機能」を開発した。
例えば、「ねえカチャカ、キッチンシェルフをダイニングに持ってきて」といった指示を、「ねえカチャカ、持って来て」などと短縮することができる。
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