Connectivity Standards Allianceによって策定されたスマートホームの共通規格である「Matter」と、既に国内市場で普及が進んでいる通信仕様「ECHONET Lite」は、相互互換性がないために接続することができなかった。
そこで株式会社ユビキタスAIは、「Matter」の対応デバイスと、「ECHONET Lite」の対応デバイスをつなぐブリッジ機能を開発した。
このブリッジ機能は、同社の組込み環境に向けた、ECHONET Lite対応ソフトウェア開発キット「Ubiquitous ECHONET Lite SDK」に搭載して、2023年10月13日から提供を開始する。
このブリッジ機能を搭載した「Ubiquitous ECHONET Lite SDK」を利用することで、Matter標準仕様ではサポートされていないECHONET Lite機器を、ブリッジで使用することができる。
なお、このブリッジ機能は、NXP SemiconductorsのMCUを内蔵した、Matter対応の「トライラジオ・ワイヤレス・マイクロコントローラ RW612」を採用した村田製作所製Type 2FR向けの開発も進めている。
これにより、ホストプロセッサやホストマイコンなどを使わずに、Type 2FRの環境にブリッジ機能を実現することができる。
また、Amazon AlexaやGoogle Home対応スマートスピーカーなどのMatter規格対応コントローラからも、「ECHONET Lite」対応のスマート家電やスマートエナジー関連機器を操作することが可能だ。
ユビキタスAIは、2023年10月17日〜20日に幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」の村田製作所ブースにおいて、「Ubiquitous ECHONET Lite SDK Matterブリッジ対応版」を搭載した機器を展示する。
加えて、NXP Semiconductors製の、Matter対応トライラジオ・シングルチップ・ソリューションlW612を採用した、村田製作所社製Type 2ELのWi-Fi機能をブリッジ機器として使用し、「Matter」のネットワークから「ECHONET Lite」の機器を制御するデモを紹介する。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。