株式会社アクセルラボは、Amazonが日本でビジネス・地方自治体向けに提供を開始した「Alexa Smart Properties」のソリューションプロバイダとして、その導入支援を担当することを発表した。また、株式会社インヴァランスの管理賃貸マンション「CREVISTA 品川西大井Ⅲ」に導入した。同マンションにはEcho Show 15が全戸に設置されており、Alexa Smart Propertiesの導入は全てアクセルラボが担当したとのこと。
Alexa Smart Propertiesは、パーソナルAIアシスタントのAlexaを、住宅や高齢者施設、ホテルなどのビジネスや、地方自治体などの公的サービスで利用可能にするサービスであり、アクセルラボは住宅領域を中心にAlexa Smart Propertiesを活用したソリューションの提供、及び同サービスで利用されるAlexa搭載デバイスの設置・設定・導入後のサポートをワンストップで行う。
また、Alexa Smart Propertiesは、Amazonの選定を受けたソリューションプロバイダにより各施設や地方自治体に導入される。ソリューションプロバイダは、Amazonが提供するAlexa Smart Properties専用のAPIを利用して、ビジネスや地方自治体のニーズに合わせてAlexaを活用したサービスを開発・実装することが可能になる。
施設の所有者や管理者は、Alexa Smart Propertiesを利用するために設定・設置されたAmazon Echoシリーズを一括して効率的に管理できる。さらに、サービスを提供する法人ないしは地方自治体の専用アカウントを利用するため、利用者は個人のAmazonアカウントを利用したり、個人情報を提供したりすることなく、特定のAlexaサービスを利用することができる。
Alexa Smart Propertiesを導入することで、居住者は、既に室内に配置・Alexaとのスマートホーム連携が設定されたスマートホーム機器を使用して、入居と同時にスマートホーム機器の音声操作を行える。スマートホーム導入済み物件の多くは、その利用までのプロセスとして「ユーザーによる専用のスマートフォンアプリのインストール」と「ユーザー認証(登録)」を必要としていたが、Alexa Smart Propertiesではこの過程が不要となり、よりスムーズにスマートホーム機器を使い始めることができる。
また、住宅内に取り付けられたスマートスピーカー「Amazon Echoシリーズ」に賃貸管理会社からのお知らせが配信されるため、入居者アプリから送られるテキストでの連絡だけではなく、音声でも物件に関する情報を受け取ることが可能となる。
さらに、Alexa Smart Propertiesを導入している物件では、入居者が話しかけることにより居住施設の案内やスマートホームのデモンストレーションなどを体験することができる。加えて、管理者(管理会社)契約や施設などに関する情報を各居住者に漏れなく通知することができる。これまで日本の賃貸住宅では手紙や張り紙といった紙ベースでの伝達が主な連絡手段となっていたが、Alexaを通した音声での情報伝達により、入居者の満足度向上や物件の付加価値向上に繋がる。
将来的には、内見の際にAlexaを通して施設やスマートホームなどの紹介をするなど、管理者の業務負荷を軽減するための機能実装を計画しているとのこと。その他にも、住宅設備の取り扱い説明書をAlexaから確認可能とするなど、居住者の暮らしをより良いものに変え、管理者の負担を軽減するような機能開発を続けるとした。
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