イケア、自宅空間をデザインできるAIツール「IKEA Kreativ」を日本で導入

イケア・ジャパン株式会社は、AIを採用した新しいデジタルホームデザインツール「IKEA Kreativ(イケア クリアティーヴ)」の導入を開始し、2024年2月27日からは全ての日本の顧客がIKEAアプリを通じて利用可能になることを発表した。また、イケアのウェブサイトでも利用できるようになる。

「IKEA Kreativ」では、自分の部屋のデジタル空間に、イケアの家具やアクセサリーを配置し、自分の生活空間をデザインすることが可能だ。

また、イケアが用意した3Dショールームを元にデザインを変更することもでき、これらをIKEAアプリ上で操作することができる。

イケア、自宅空間をデザインできるAIツール「IKEA Kreativ」を日本で導入
ウェブサイト上で実際に「IKEA Kreativ」を使用した例をビフォー・アフターとして見ることができる。 (イメージ図)

「IKEA Kreativ」は、イケアの家での暮らしに関する知識やデータと、AIおよびコンピュータービジョンのテクノロジーを組み合わせて作られており、顧客の家の空間をスキャンし、正確なデジタル空間を生成することが可能だ。

なお、空間のスキャン機能はIKEAアプリでのみ使用可能だが、取り込んだ空間のデータはイケアのウェブサイトを通してパソコンでもデザインが可能だ。

また、AIアルゴリズムによって、顧客が撮影し生成したデジタル空間から、既存の家具の一部または全てを消去し、自分の空間の新しい家具の配置や模様替えをデザインできる。

デザインした空間は、アカウントに保存し、後で見返すことができる。また、アイデアを家族や友人と共有することも可能だ。選択した商品はオンラインで購入することもでき、イケア店舗で商品を見て購入することもできる。

なお、この機能の中核となるテクノロジーは、Ingkaグループが2020年4月に買収したシリコンバレーのGeomagical Labsによって開発されたものだ。

Ingkaグループの共同最高デジタル責任者であるParag Parekh氏は、「IKEA Kreativは、Geomagical Labsの革新的なテクノロジーと、シンプルなデジタル体験が特徴だ。家具の購入や部屋のデザインが難しいと考える人々のハードルを下げることで、理想の家をデザインしたいと気軽に思う人々のアイデアやインスピレーションを実現しやすくしたい」と述べている。

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