シャープ株式会社は、電気自動車(以下、EV)の充放電が可能なEV用コンバータ「JH-WE2301」を発売し、EVと住宅をつなげるV2Hシステムを構築したことを発表した。
これにより、太陽光で発電した電気を有効に活用することができるため、蓄電池との連携や2023年11月にスタートした家電連携に加え、新たにEVもつながる「Eeeコネクト」システムの提供を開始する。
「Eeeコネクト」は、機器やサービスをつなぐことで、太陽光で生み出されたエネルギーを活用することができる住宅用エネルギーソリューションだ。太陽光発電システム、クラウド蓄電池システム、V2Hシステム、クラウドHEMSサービス、家電、住設機器を連携させ、太陽光で発電した電気を有効活用する。
新たに発売されるEV用コンバータ「JH-WE2301」は、コンパクトで軽量サイズのため、住宅の壁や駐車場に設置できるのが特徴だ。

EV用コンバータを蓄電池連携型パワーコンディショナに接続し、V2Hシステムを構築することで、太陽光発電、蓄電池の制御に加え、EVの充放電もできるようになり、3連携での自動制御が可能となる。
また、太陽光で発電した電気は直流(DC)のままEVに充電できるほか、日中など多く発電しているときには、蓄電池とEVへの同時充電も可能だ。万が一自宅が停電した場合には、停電していない地域でEVを充電し、帰宅後EVから自宅に放電しながら蓄電池にも充電することができる。

さらに、エネルギー機器を自動で制御するクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」のバージョンアップにより、EVの気象警報連携、EV接続忘れ通知などに対応する。
シャープは、機器保証に加えて、コールセンターによる24時間365日対応、自然災害補償、偶発事故に対する損害補償などの有償サービスを提供する。これにより、夜間にトラブルが発生したときにも対応するほか、落雷・台風・充放電コネクタの落下といった偶発事故で破損した場合なども補償対象となる。
希望小売価格は税込1,650,000円で、発売日は2024年3月26日を予定している。
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