パスコ、独自開発のセンサを活用したIoTインフラ遠隔監視サービス「Infra Eye」を発表

道路橋やトンネル・河川・上下水道・港湾などのインフラは、急速な老朽化が危惧されており、効果的な維持管理・更新が求められている。

国土交通省によると、中でも道路橋は約73万橋あり、そのうち約55%が2030年3月には建設後50年以上経過すると言われている。

道路橋の安全確保のため、法定点検や目視などによる巡回監視もが定められているが、職員不足の問題や管理区域が広く、巡回のための移動やこれに係る時間が道路管理者にとって大きな負担となることが懸念されている。

そうした中株式会社パスコは、IoT技術を用いたセンサと、そのセンサを活用したIoTインフラ遠隔監視サービス「Infra Eye(インフラアイ)」を開発し、センサのレンタル・メンテナンス、データ通信・データ閲覧サービスを含めた定額制サービスとして、2023年4月より提供を開始する。

「Infra Eye」は、パスコが開発したセンサを、道路橋の桁端部と橋台をまたぐ形で設置し、損傷が起きないよう設けられる隙間の幅である「遊間離隔」を、24時間センサで計測・記録する遠隔監視サービスだ。(トップ画参照)

計測結果は、インターネットを介して、毎日管理者のもとに提供され、日常的な変位量を越えた値を計測した際には、自動でメールを発信する。

パスコ、独自開発のセンサを活用したIoTインフラ遠隔監視サービス「Infra Eye」を発表
「Infra Eye」のサービス概要図

「Infra Eye」では、設置するセンサをレンタル提供し、初期費用(設置費込み)と定額費用による契約方式を採用する予定だ。また、定額費用には、センサのレンタル料、通信料、センサの故障修理、メンテンナンス、計測結果が確認できるWebシステムの利用料をパッケージにする予定だという。

なお、2022年7月20日〜22日に東京ビックサイトで開催される「インフラ検査・維持管理展」にて、「Infra Eye」が展示される。

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