ジオテクノロジーズ、AI技術による道路管理の実証実験を盛岡市で開始

寒冷地である盛岡市内では、雪融け時期や降雨後に、道路に穴ぼこ損傷が発生することがある。道路の穴ぼこや欠陥は、車両の損傷や自転車利用者が転倒してけがをするなど、市民への被害が多数出ており、盛岡市の悩みの一つとなっていた。また、ジオテクノロジーズ株式会社によると、盛岡市の市民の不満ランキングにおいて、穴ぼこと除雪が上位に挙げられており、四半期ごとに20〜30件、年間には約80件の補修が行われると推定されている。けがをした市民への賠償金、補修費用も多額にのぼる。

市が管理する道路は、路線数、路線延⻑ともに膨大で、道路管理者によるパトロールに加えて、市民からの発見と通報に対して早期に補修作業が行われている。しかし、効率的な道路の維持管理と事故の未然防止を目指すためには、穴ぼこを発見した後の補修に頼る事後対策ではなく、事前に穴ぼこ特定し、早期に対応する必要がある。

ジオテクノロジーズは、穴ぼこや欠陥がある道路を特定し迅速な補修を行うことで、市民の利益と安全を向上させることを目的に、AI技術を活用した道路管理の実証実験を盛岡市で開始した。

ジオテクノロジーズは、独自の道路走行調査システムや画像処理技術などを保有している。このデジタル地図制作のノウハウを活かし、走行調査システムとAI画像処理技術、高精度な道路ネットワークデータを組み合わせることで、既存の方法では一年近くかかっていたところを最短一か月ほどで穴ぼこの全域分布を正確にかつ低コストで特定することが可能となる。

同社は今後、実績が上がれば盛岡市を含む他の市区町村にも展開していく予定としている。また盛岡市は、実証実験の成果を広く市民に伝えるため、広報活動やパンフレットに写真を掲載し、進捗状況を報告していく予定とのこと。

なお、同事業は、盛岡AI・IoTプラットフォーム事業の一環として実施するものであり、令和4年度スマートシティ関連事業(内閣府「未来技術社会実装事業」)として採択を受けている。

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