日本電気通信システム株式会社(以下、NEC通信システム)、株式会社竹中工務店、株式会社センシンロボティクスは、3次元屋内外位置測位(MBS)の技術を活用したリアルタイム位置測位の技術実証を2023年8月に実施し、自律航行型ドローンの制御に向けた屋内外でシームレスな位置測位が実現可能であることを確認した。
今回の実証では、まず3次元屋内外位置測位を行うMBSサービスを元に、数十ミリ秒ごとのリアルタイム測位を行う独自方式の位置トラッカー(以下、MBSトラッカー)を試作してドローンに搭載した。
MBSサービスが建設現場において機能することは、2022年11月の実証で既に実証済みであるため、今回は屋外において係留状態のドローンを手動で航行させ、ドローンでRTKの位置測位をすると同時に、真下の地面に向けてレーザー測距を行い、MBSトラッカー、RTK、レーザー距離計のデータを同時に取得して比較分析を行った。
また、MBSサービスの利用やデータの出力先としてクラウドとの通信を行うために、MBSトラッカーと地上との間はプライベートLTE方式であるsXGPを用いて、高信頼なデータ回線を構築した。

今回のドローン上での実証により、MBSサービスを元にしたリアルタイム測位が実現可能であることや、sXGPにより高品質なデータ回線が確保できることが確認された。
また、高さの測位に気圧を利用するMBSに対し、ドローンのプロペラによる気圧の変動の影響についても確認することができ、測位誤差の修正に向けた知見を得ることができたとしている。
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