DataLabs株式会社は、建設業向けCADメーカの福井コンピュータ株式会社が提供する、⼟⽊施⼯管理システムの最新版「EX-TREND武蔵 Ver.24」向けに、3次元配筋検査ツール「Modely(モデリー)」を連携することを発表した。
「EX-TREND武蔵」は、工事に必要な測量計算、CAD、出来形・写真・品質管理、電子納品などをパッケージにした、土木施工業向けオールインワンシステムだ。
2023年12月12日に提供される最新版「EX-TREND武蔵 Ver.24」では、出来形管理プログラムとコンクリート品質管理プログラムを中心とした機能強化が図られ、「Modely」をはじめとした現場端末アプリとの連携にも対応している。
「Modely」は、点群データを活用した3次元配筋検査ツールだ。LiDAR付のiPad等でスキャンした配筋の点群データを「Modely」にアップロードすると、検査範囲を画面上でクリック指定することで、範囲内の鉄筋を一斉に検出しモデル化することが可能だ。
また、ピッチや本数、かぶりや継ぎ手長等の各検査項目を自動計測し、設計値と比較した上で帳票までを自動作成する。作成された帳票やモデル・点群データは、施工者と発注者間でクラウド上での共有が可能で、任意の箇所にコメントや写真を付記してチャット感覚でコミュニケーションすることもできる。
今回、「EX-TREND武蔵」と「Modely」が連携することにより、「EX-TREND武蔵」で入力した設計値を、「Modely」にインポートできる。また、「Modely」で計測した実測値を元に、「EX-TREND武蔵」の「出来形管理プログラム」を用いて、出来形管理図表作成までを実行することが可能となった。
従来、「Modely」で提供していた帳票フォーマットは、同プロダクト独自の様式によるものであった。今回、「EX-TREND武蔵」との連携したことで、国土交通省等が用いる様式の帳票に対応することができるようになった。
「Modely」で計測した実測値を「EX-TREND武蔵」に取り込むことで、同省発注の直轄工事等において、ワンストップでの帳票作成が可能になる。
また、「EX-TREND武蔵」で登録した設計値をXML形式で一斉に「Modely」にインプットすることができるようになった。これにより、帳票作成のための設計値の登録作業が、従来と比べて容易になる。
なお、DataLabsは、2023年12月13日から15日に東京ビッグサイトにて開催される「ジャパンビルド-建築の先端技術展-第3回建設DX展」のDataLabsブースにて、「Modely」及び、コンクリ構造物の補修工事向け3次元自動検測サービス「Hatsuly」を紹介する。配筋模型を用いてのiPhone・iPadによる、点群取得&モデル化デモンストレーションを実施する予定だ。
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