東洋建設株式会社は、建築施工職員を対象に、AIによる「能力評価システム」と「LMS(学習管理システム)」を、2024年2月22日より導入したことを発表した。
同社の建築部門は、新入社員から10年で作業所長を育てる「10年教育プログラム」を展開してきた。しかし、自己の現状レベルを把握するための客観的で定量的な分析データが欠如しており、目標の到達レベルが分かりづらかったのだという。
そこで、建築施工職員が「目指すべき到達レベル」「自らの能力」「同一職位の平均能力」を適切に把握できるよう、今回「能力評価システム」を新たに導入した。
このシステムは、職位ごとの能力要件を組織運営や工事管理等の達成レベルに分けて172項目に分類。人材管理システムで評価した結果をAIの分析により「能力評価シート」としてフィードバックする。
これにより、自身のスコアや同一職位における偏差値と平均値、スキルの特徴を客観的に把握可能となり、より有効な目標設定が可能になる。

また、「10年教育プログラム」で行っていた工程管理や施工図作成、予算管理などの課題に対する集合研修や、先輩社員によるOJTの一部をe-ラーニングに移行し、教育プラットフォーム「LMS」を導入した。「LMS」の学習成果は、「能力評価システム」のスコアに反映される。
東洋建設は、将来的には収集した能力評価データを人事データと結合し、各個人のロードマップ、能力に応じた研修プログラムやジョブローテーションへ活用するとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。