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ロームの無線通信モジュール、スマートメーター向け無線通信規格「Wi-SUN JUTA」認証を取得

国際無線通信規格「Wi-SUN JUTA」は、JUTAが制定したテレメータリング用無線通信規格「Uバスエア」の無線通信層に対応し、相互通信を可能にした無線通信規格である。独自の間欠動作を行うことで受信時間を短くし、同じ920MHz帯特定小電力無線を扱う従来のWi-SUNに比べて消費電流を98%以上削減しているため、電池駆動のガススマートメーターや水道スマートメーターなどを10年以上動作させることができる。

また、送信機が通信を開始するにあたり、一般的な低消費電力無線通信では連続で送信動作を行うが、Wi-SUN JUTAではビーコンをキャッチするまで受信動作を行い、この間電波を占有する送信動作を行わない。したがって端末数、通信回数が増えた場合でも電波占有時間が増えにくく、安定した通信を行うことができる。

今回、ローム株式会社の提供する無線通信モジュールが、Wi-SUN JUTAのWi-SUNアライアンス認証を取得した。また、東京ガス株式会社の自宅セキュリティサービス「くらし見守りサービス」に提供している無線通信モジュールが、Wi-SUN JUTAにおいて認証試験用の基準器(CTBU)として採用され、アライアンス認証を取得した。

同モジュールは、最大4ホップまでのマルチホップ通信(中継機能)をサポートしているため、故障などで使えなくなった経路が発生した場合に、送信先に達するまで継続的に経路を再構成するメッシュネットワークを構築できる。また、セキュリティ機能を内蔵し、通信の暗号化とセキュリティ鍵の更新を無線通信モジュール側でサポートしているため、ホスト側で複雑な処理をすることなく、簡単にセキュアな通信を実現する。

くらし見守りサービスは、自宅のドアや窓に設置したセンサーや家族が携帯するセンサーを、自宅に設置するホームゲートウェイを介して専用アプリと連動させることで、外出先から、自宅のドアや窓の施錠状態・開閉状況および家族の帰宅を確認できるサービスである。

同サービスでは、各センサーとホームゲートウェイ間の無線通信方式にWi-SUN JUTA規格に準拠するF-RIT方式を活用し、見守りサービスに求められる通信信頼性を実現した。また、各センサーと専用アプリを連動させるために必要な、東京ガスのセンターシステムとホームゲートウェイ間の通信に専用LTE回線を使用するため、自宅にインターネット環境がなくても利用できる。

今後ロームは、Wi-SUN JUTA対応無線通信モジュールを、電池駆動のスマートメーターやIoTシステム向けにカスタム製品としてサンプル出荷を開始する。

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