IoT向けマルチホップ無線「UNISONet(ユニゾネット)」を展開するソナス株式会社は、無線振動計測システム「sonas xシリーズ」の対応無線として、920MHz帯版の独自無線「UNISONet Leap」を新たに追加した。
UNISONet Leapは、従来の2.4GHz帯版「UNISONet Classic」と比較して、1ホップあたりの通信距離を4倍程度に伸ばしながら、4ホップ時32kbps/10ホップ時16kbpsのスループットを維持し、振動計測データを無線でより広範囲に送ることが可能になる。
今回、sonas xシリーズがUNISONet Leapに対応したことにより、省電力で計測した振動データを無線でより広範囲に通信することが可能になった。通信距離が長く、回折特性が高い、干渉する電波が少ないといった920MHz帯の特性から、下記のようなシーンでの活用を見込んでいる。
- 大規模工場内建屋間での機器の予知保全
- 高層ビル等大型建築物の振動モニタリング
製造業では、一つの機器の故障により生産ラインが止まってしまった場合の損失が甚大だ。そのため、IoT技術によって機器の故障を予め検知し保全する予知保全のニーズが高まっている。UNISONet Leap搭載版sonas xシリーズでは、微細な振動を感知して機器の稼働状況を監視し、計測データを建屋を跨いで一つのネットワークで収集することが可能になるため、建屋間で一つの工程を管理するなどの場合のモニタリングが容易になる。
大地震など自然災害時に構造物の安全性を迅速に判定する技術が求められていることや、高度経済成長期に大量に建設された構造物を適切にメンテナンスしながら使う必要があることから、振動センサ等による構造モニタリングのニーズが高まっている。sonas xシリーズのUNISONet Leap対応により、2.4GHz帯では難しかった階を跨いでのネットワーク構築が可能になるため、高層ビル等大型建築物においても効率的に構造モニタリングが実現できる。
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