Moxa Inc.は、遠隔地にあるシリアル・デバイスやイーサネット・デバイスを、セルラー・ネットワークに接続可能な「OnCell3120-LTE-1シリーズ」を発表した。特徴は以下の通り。
- 低消費電力でソーラーバッテリーでの動作が可能
OnCell3120-LTE-1シリーズは、デバイスがアイドル状態のときに消費電力を抑えるためのスタンバイ・モードが2種類用意されており、ソーラーバッテリーを使用して動作することができる。その1つであるスリープモードでは、消費電力を2ワット未満にまで減らし、SMSまたは事前に設定したスケジュールでの復帰が出来る。一方、休止モードでは、消費電力をさらに40ミリワット未満にまで抑え、事前に設定したスケジュールでの復帰が可能である。 - 中断のないセルラー接続
セルラー接続に関する問題を検出するために設計されたGuaranLinkテクノロジーが採用され、接続を回復するためのリカバリプロセスが自動的に実行される。 - セキュアなVPN接続
IPSec、GRE、OpenVPNといったセキュリティプロトコルをサポートしているため、セキュアな接続を確立し、データのセキュリティを向上させることができる。 - 危険な環境での使用に適した耐久性に優れたハードウェア設計
C1D2、ATEX Zone 2、IECEx認証により、爆発性雰囲気の危険な環境での展開に適している。 - デュアルSIMのサポートによりセルラー接続の冗長性を確保
デュアルSIMを使用することで、自動的に最初のSIMカードの微弱な接続を切断し、第2のSIMカードを使用して、より強力な接続を確立するために再接続を行う。
Moxaはこれらの特徴から、OnCell3120-LTE-1シリーズは、LTEネットワークでの中断のない接続を保証し、IIoTでのリモートアクセスを必要とするさまざまな環境でアプリケーションを容易に展開できるようになるとしている。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。