株式会社オプティムは、AI・IoTプラットフォームサービス「OPTiM Cloud IoT OS」のバージョンアップを行い、SAML(※)2.0認証機能や時系列データベース、デバイスライフサイクル管理APIなどの提供を開始した。
同サービスは、IoT端末をセキュアに管理・制御してIoT端末より取得したデータの蓄積や分析、各種AIの活用、さまざまなクラウドサービスと連携できるプラットフォームサービスである。専用ID管理、複数企業での協働を支えるアクセス制御機構、アプリケーション販売機能により、オープンプラットフォームのビジネス基盤としても利用できるだけでなく、新規プラットフォームの立上げ(OEM提供を含む)やアプリケーション開発・販売の効率的な運用支援も提供する。
最新バージョンの主な新機能は以下のとおり。
- 認証利便性・セキュリティ強化
- IoTデータ管理機能の強化
- デバイスライフサイクル管理APIの追加
今回、企業認証基盤連携強化のため、SAML2.0認証機能を追加した。これにより、同サービス上で開発されたアプリケーションは、顧客企業が利用している認証基盤のアカウントでのログイン(シングルサインオン)することができる。さらに、同機能を利用することで、顧客企業が既に利用している認証基盤で一元管理が行えるため、管理コストの削減や退職者アカウントの削除漏れによるセキュリティインシデントを防ぐ。
新たに時系列データに特化したデータベース機能の提供を開始した。同機能を利用することで、IoTデバイスから送られてくる大量のデータをより高速に処理することが可能となる。また、時系列データのデータフォーマットを定義して標準化する機能を持っており、複数アプリケーションを横断したデータ活用を促進する。
産業用機器やIoTデバイスのライフログを管理する、デバイスライフサイクル管理APIをリリースした。同機能を利用することで、産業用機器各個体の構成やパーツ交換履歴などを管理することができる。これにより、産業用機器の修理履歴の蓄積や、耐用回数に近づいたパーツの交換を提案することが可能となる。
※ SAML:Security Assertion Markup Languageの略。異なるドメイン間で認証情報を連携して利用中の認証基盤から外部クラウドサービスにシングルサインオンを可能とする仕組み。
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