Raspberry Piは、ボード上の40ピンのGPIOピンヘッダでスタック接続するHAT(Hardware Attached on Top)と呼ばれる拡張ボードで機能追加することが可能で、これまで教育や実験などのプロジェクトごとに専用のHATが設計されてきた。
しかしながら、HATの仕様ではスタックできるボードは1枚のみであるため、システムごとにI/O点数が異なり多種多様な信号を扱う必要のある計測制御の分野には適用が困難という課題があった。
株式会社コンテックは、Raspberry PiをFA(ファクトリオートメーション)および計測制御の分野で活用するためのHATサイズボード(7種)を開発し「CPIシリーズ」として2021年4月26日より順次発売する。併せて、Raspberry Piに産業用コンピュータの可用性・保守性を付加する汎用RAS機能拡張ボードも同時開発した。
CPIシリーズの詳しい特長は以下の通り。
- 配線しやすいプッシュ式ブロック端子台を採用
- 最大8枚のスタック接続に対応
- Pythonに対応したAPI&サンプルプログラムを無料ダウンロード提供
- パソコン用拡張ボードとAPI互換
- Raspberry Piの可能性を広げるRAS機能拡張ボード
工具・圧着端子不要のプッシュ式、結線したまま着脱できる便利で使いやすいブロック端子台を採用した。
HAT仕様にアドレスID設定を拡張、最大8枚のスタック接続が可能だ。なお、他社HATとの混在も可能とのことだ。
Linuxドライバ(API-TOOL for Linux)を無料ダウンロード提供している。PythonやGCCのサンプルプログラムを提供しているのですぐにプログラミングを開始できる。
コンテック製PCI Express / PCI / USB / Ethernetタイプの計測制御用デバイスとAPI互換。複数のプラットフォームで開発資産を流用できる。
8~28VDC電源機能を搭載しているため、Raspberry Piを8~28VDCの電源環境で使用できる。これにより、Raspberry Piに産業用コンピュータとしての可用性・保守性を付加する。
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