マイクロデータセンター(以下、MDC)は、サーバ冷却用空調、無停電電源装置、物理セキュリティといったデータセンターに必要な設備・機能を備えた、小サイズ(高さ約1~2m)のデータセンターで、低遅延や大量データ処理を行うエッジコンピューティング基盤として、遠隔医療や自動運転などの分野での利用も期待されている。
そうした中、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、MDC専業メーカーである豪州のZella DCとパートナー契約を締結し、同社のMDC製品に運用・保守サービスを付加した、エッジデータセンターソリューション「DX edge(ディーエックス エッジ)」を、2021年11月24日より提供開始することを発表した。
「DX edge」は、MDCの導入・設置から運用・保守までを提供するソリューションで、MDCを用いたエッジコンピューティング環境や拠点のデジタル・IT基盤を構築、運用することができる。
今回提供されるMDCには、屋内設置型「Zella Pro」と屋外設置型「Zella Hut」があり、サイズは12ユニット、25ユニット、38ユニットの3モデルだ。
導入支援として、MDCの機種選定から設置作業等までを行い、導入後は遠隔からの運用・保守、障害対応やセキュリティ通知等を提供する。
また、IIJのネットワークやIoT関連サービスを組み合わせたソリューションの提供も可能だ。
「DX edge」の特徴
柔軟な拡張性
MDCはデータセンターに必要な機能をコンパクトなボックスに搭載しているため、マシンルームが不要。そのため、短期間でのスモールスタートおよび需要に応じた拡張が可能で、複数台をモジュール連結して使用することもできる。
容易な運用と高いコスト効率
多拠点、複数のMDCを一元的に遠隔から運用・保守することができる。部品故障時はセンドバック保守に対応し、プラグアンドプレイのためオンラインのまま部品交換が可能。また、従来のサーバルームに比べ、部屋全体を冷却する必要がないため、省電力(PUE=1.2程度)かつ10年以上の耐久性を有している。
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