シーメンス株式会社は、シーメンスのスマートモーターコントロールセンタ(Motor Control Center)である「Sivacon S8」を日本で本格的に提供開始することを発表した。
Sivacon S8は、各モーター回路を一括管理し制御と保護、データ収集と解析、システム全体の監視、アプリケーションのリアルタイム診断、予知保全を実施する低電圧の配電システムである。機械制御盤の電気的安全に関する国際規格IEC61439に適合している。
また、Sivacon S8に搭載されたサーキットブレーカ3WA/3VAや各フィーダーに搭載されたインテリジェントモーターコントロールユニットSimocode proは、システムの監視と保護に加えて電力監視機能と通信機能を標準装備している。配電盤システム全体のエネルギー監視と負荷回路ごとの電力モニタリングをリアルタイムで実施する。配電盤とデバイスの状態だけでなく、エネルギー消費に関する透明性が高まり、より迅速な障害診断と予知保全が可能になる。
さらに、通信機能を搭載した制御機器を介して設備全体のネットワークに統合され、上位管理システムにより包括的なエネルギー管理システム、または全体的な予知保全戦略に貢献する。
加えて、シーメンスの分散制御システム(Distributed Control System)「Simatic PCS 7」によりシステム全体の設計、製造、インストールからコミッショニングまで統合した制御システムの構築が可能となるほか、シーメンスのクラウドベースのオープンIoTオペレーティングシステムである「MindSphere」とのシステム統合によりクラウドベースの分析システムの利点を活用することもできる。
Sivacon S8を活用することにより、鉄鋼、化学、オイル、ガス、水処理等のプラントのプロセスの効率と信頼性を向上すると同時に、エネルギーデータを管理することでアプリケーションのエネルギー消費とコストを削減する。
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