製品をIoT化するためには、製品そのものの開発以外に、通信モジュールの製品への組み込み対応や、専用ソフトウェアの開発、クラウドサーバとの接続、製品の遠隔制御・状態確認のためのアプリの開発、製品データ可視化のためのダッシュボード開発など、多岐にわたる業務を並行推進する必要があり、異なるベンダーとのコミュニケーションなどの業務負荷が高まると言われている。
そうした中、株式会社AIoTクラウドは、「AIoT LINCプラットフォーム」を使ったIoTサービスブランド「WIZIoT(ウィジオ)」を立ち上げた。その第1弾として、機器メーカ向けに、IoT製品の開発・運用に必要なツールとサポートをSaaSとして提供する「IoT開発運用SaaS」を2022年12月15日から提供開始する。
「IoT開発運用SaaS」では、クラウド、スマートフォン用アプリケーション(以下、アプリ)、ダッシュボード、通信モジュール用ファームウェア、運用サポート、ノーコードツールを提供する。

ノーコードツールは、家電、住宅設備などのB2C機器から、センサ、業務用機器などのB2B製品まで、幅広い機器のIoT化、データ利活用に活用することができる。
また、提供可能なツールから、製品の特性に応じて必要なものを選択して利用することも可能だ。
遠隔操作・状態確認や運転完了通知等を行うIoT製品向けアプリも、ノーコードツールにより作成可能。

製品カテゴリーや実現したいIoT機能などに基づいて、UIテンプレートを選ぶことで、最短5日でアプリのイメージを確認することができる。

さらに、多くのIoT製品向けアプリで実績のある、機器接続フローなどの基本UIも標準化して提供。また、エンドユーザ対象のアプリが不要な業務用機器向けには、機器設置の現場で機器をクラウドに接続できる簡易接続アプリが提供される。
データの可視化は、数値やグラフで可視化するダッシュボードを提供。製品データの分析を支援する。

これにより、従来、困難だった製品販売後の顧客の利用状況の把握が可能となり、製品仕様の改善などに役立てることができるようになる。
また、運転・エラー状況のリアルタイムな遠隔監視によるメンテナンス対応や、エラー分析による品質管理、アフターサービス業務の効率化を行うことが可能だ。
さらに、アプリ向けのコンテンツ配信管理機能も提供。B2C製品において、利用状況の異なる顧客ごとに適したメッセージをアプリに配信することもできる。
AIoTクラウドは今後、共通プラットフォームを活用して工場向け、オフィス向け、ホーム向けなど、各分野別の「WIZIoT」ブランドのサービスを順次展開していくとしている。
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