株式会社ウェザーニューズは、洋上風力発電市場向けの海上作業支援サービス「ANEMOI(アネモイ)」の提供を開始した。
「ANEMOI」の予測モデルでは、世界中の海上の波・風を1時間ごと72時間先まで予測することができる。提供されるコンテンツは、作業船の運航可否および航路選定を支援する「運航可否判断支援」や、建設・メンテナンス作業のリスクを可視化した「作業計画支援」だ。
その他、作業現場のピンポイントな予報をグラフや数値で表示したり、地図へ気象情報を重ね合わせて確認したりすることも可能。
具体的には、洋上風力発電市場向けに開発した「EMOTION」や、その他の独自気象予測モデルによる波、風、天気、視程、降水量、気温、湿度、台風、落雷などの情報を最大15日先まで確認することができる。
また、海上の高精度な気象データも1kmメッシュで提供。洋上風力発電に関わる事業者は、約2週間先までの工程計画の策定や作業可否の判断に活用することができる。
さらに、建設現場に事業性調査段階から多く設置されている観測機の過去データや、建設作業中・運用中に観測するリアルタイムのデータを取り込むことで、AIによる即時補正を施し、より精度を高めるバージョンアップも予定している。
なお、2022年3月以降、デンマークの大手電力事業者であるオーステッド(Ørsted)が、洋上風力発電設備の建設・メンテナンスの作業で「ANEMOI」の先行利用を開始しているほか、「ANEMOI」で提供する気象データは、現在台湾の彰化県沖で建設中の洋上風力発電所(Greater Changhua 1&2a)で活用されている。
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